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愛をなーんだで終わらせたくないから秘密にするんだ。

最近はすこぶる忙しない日々を送っていて
今日もnote諦めそうだったけど、
前に途中まで書いた下書きがあったので
映画レビュー的な投稿。

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大きなスクリーンで映画を年に3回ぐらいしか見ないのだけれど、
ふと気が向いたので近くの映画館に立ち寄り、
10分後に始まる「愛がなんだ」のチケットを買った。

あれ、そういえば今日ご飯食べてないぞと気が付いて
シナモンのチュロスだけ買ってギリギリに席につく。 

見終えた私は、「安易に共感したくない」と思った。

共感なんてさせるものか。

特別な、たったひとつの恋愛が、
私の恋愛に共感し、誰かの恋愛に共感し、
共鳴してどんどん広がって

なんてことない「よくある恋愛」になった。

ああ、あれね、と言えるものに、
なってしまった気がした。

映画を見て思ったのは、

自分だけじゃなかったという安心感と同じくらい、
「なーんだ」という、特別じゃなかったことへの
がっかりした気持ち
があったんじゃないかと思う。

昔、親友に手紙と絵を誕生日にプレゼントして
4年後くらいに「あの時、何書いたか覚えてる?」と聞かれて
全く覚えてなくて、あれ〜ごめん!と返すと、

「もう手紙の内容は世界で私しか知らないから、
本当に私のものになったってことだね!」
とニシシっと笑顔で返してくれたことをすごい覚えてる。

物理的な独占欲はそんなにないけど、
大事な人との間にあるものは誰にも渡したくないし、
墓場まで持っていく所存。(重い笑)

全部をショーケースに入れちゃわないで、
秘密の宝箱に入れる文化もつくりたい。

インスタもツイッターも、表現する場がたくさんある今
シェアが簡単にできてしまって、
大切なものを不特定多数が見ることができるショーケースは
簡単に作ることができる。

特別であること、宝箱に収めておきたい秘密、
そいういうものが減っていってしまうのは勿体無い。

誰にも話さず、おばあちゃんになった時に孫にだけ秘密を伝えるとか、
そういう秘密を持ったおばあちゃんになりたい。

おしまい。