視力のためにはお金がかかるの、発達障害児は。

眼鏡をかけても問題解決しない

息子(自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害の合わせ技を持つ!)、ここでは兄ちゃんと呼びますが、彼は近視である。
親の私も近視なので、仕方がない。きっと遺伝もある。でもまあ、それだけではなく、日々の習慣の問題も多分にあるんでしょう。

3年生を過ぎて、眼鏡を作った。近くのzoff様。5000円+消費税で眼鏡が作れる。私が小学生のころは1本何万円もかけて作ったのに!本当に凄い世の中になった。

しかし、眼鏡を作りました、では終わらない。
眼鏡がない、学校に忘れた?なくした?
そんな事が度々起こる。
忘れたら取りに行けば良いのです。
定型児であれば。

興味のないことはしないしできない

そう、兄ちゃんは自閉症スペクトラム障害。
自分の興味のないことはしませんしできません。当時は眼鏡の必要性も分かっておらず、大切(しようなんて気もなかった。
それゆえ眼鏡を学校に置いてくるわけです。興味ないから。
興味ないから、取りにもいかない。
紛失しめことも、もちろんある。
(zoffのオンラインで作ったことも数回ある。働く身としては感謝しかない)
そんなことが続くので、眼鏡を持たせることもやめました。
ADHDも相まって、物の管理ができないので。。
(今もできない。プリント持ち帰りとか本当に苦手)

しかし、視力低下は進むわけで、眼鏡をかけないと見えなくなる。
昨年の8月から半年間児童精神科に入院。その頃は感情のコントロールが効かず、コンサータもビバンセも効かず、一緒に生活ができなくなっていました。(そのへんはまた今度。)
破壊行動があり、もちろん投げるんですよ、眼鏡を。
身近ですからね、眼鏡って。
投げて踏んだりとかね。
レンズ割ったりとかね。
まあ色々です。
半年の入院中に2回?3回?は買い換えました。

発達障害児は本当にお金がかかる。
こだわり、
衝動性、
破壊行動、、
物を大切にするなんて意識はございませんので、本来使わなくて良いお金を使うことになります。

そして、それが続くと、もう物を持たせたくない、、と思うようになります。本ひとつとっても、数日でボロボロになるので買うことを躊躇うし、片付けるなんて夢のようなことはできないので本当に家が乱れます。
でも、そうやってミニマル思考になると、興味の範囲が狭い彼らの世界を広げられなくなる。
我が家の兄ちゃんは負のスパイラルにどハマりして最終的に入院しました。


行き着いたのは、眼鏡のない世界

まあそんなこんなで、眼鏡をかけることでのメリットが得られず、ある日コンタクトを作ることに。
運良く土日の開いている、しかも小学生が多く通う眼科にたどり着き、その日のうちにコンタクトデビュー。
分かってはいたものの、眼科でコンタクトを買うと、、高い!割引価格ではないし、某八重洲コンタクト様にお世話になっておりますが、2倍近いお値段。
まあそれでも、眼鏡破壊されないのなら、と思っていました。

しかし、見てしまったのです。
オルソケラトロジーのポスターを。
(夜間コンタクトを入れ、視力矯正をする自費診療)

ムスメ(2年生・定型発達)も視力が落ちてきたので同じ眼科へお世話になった時に、ふとそのポスターが目に入りました。
ムスメはオルソケラトロジーで治療するのもいいかな、と先生にもお話を聞き、パンフレットも頂く。
初期費用15万ちょっと。
その後は2年に一度のレンズ交換で6万円強。

おや?

もしやこれは兄ちゃんにも良い?

ソフトコンタクトで年7万を払うくらいなら、初期投資はかかってしまうけど、コスパ的にも良いのでは、、?と思ったわけです。
30万かかると聞いていたけども、初期投資15万ちょっとなら頑張れる、、
日中コンタクトトラブルがあると面倒だし、夜なら私が付け外しサポートもできる。
というわけで、勢いで眼科の予約を取得。

診察当日、「コンタクトを1週間くらい外した眼の状態で別日に検査を」と言われましたが、先生に「コンタクトなしで学校行くのは怖いね」「体育で眼鏡壊すかもしれないしね。。」と呟いたところ、先生の方から事情を聞いてくださり、破壊行動があって眼鏡をつけたくないこと、発達障害があることを伝えました。
そこからの先生の行動の早いこと。
スタッフの方に確認をとり、当日中に検査をすすめてもらえることになったのです。

そしてオルソケラトロジーも今日で5日目。
日中はコンタクトも眼鏡もなしで過ごせています。
ハードコンタクトなのでズレると痛そうですが、寝てしまえば問題なし。
何よりも裸眼で日中過ごしてもらえる安心感!
眼鏡をぶっ壊される心配がない!

受診日に検査を進めてくれた先生には、感謝感謝です。

定型児だったら5000円の眼鏡で済んだ

定型児だったら5000円の出費で済んだわけです。それが15万超の出費ですので、まあ痛いこと。
イマドキ、オルソケラトロジーで治療する小学生もいると話には聞いていましたが、セレブが手を出す領域のものだと思っていました。
あとは、スポーツを頑張ってる子とかね。
まさか我が子にも同じ治療をさせることになるとは、、

普通、とか、
一般的に、とかは通用しないのです、
発達障害児たちは。
親は発達障害児仕様ではないのであれやこれや手探りで頑張るしかないのです。
そして、時にこうして出費もかさむ。

とはいえ、私もコンタクト歴30年なので、近視を進行させたくはないし(オルソケラトロジーは近視進行を緩やかにしてくれるそう)、
裸眼でのびのび過ごしてほしいな、とも思います。
なんなら、私もオルソケラトロジーで治療したかった!

自立する年齢になったら、レーシックも考慮にいれてもいいのかもしれません。
それまではオルソケラトロジー治療で視力矯正をしたいなと思っています。

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