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2022年7月の記事一覧
内定のない自分はだめだ…そう思わされるなら『格闘する者に◯』を読む
三浦しをんのエッセイと小説ばかり読んでいる。エッセイ『妄想炸裂』を読んでからというもの、どれもあまりに面白くて止められない。勝手に、大学在学中にデビューしたのかなと思っていたら、エッセイに就活の話が出てきて驚く。インタビュー記事を読んでみると、就活がきっかけで作家になったという話だった。そんなデビューもあるのか。そのデビュー作が、漫画の編集者を目指す就活生が主人公の『格闘する者に〇』(新潮社)だ
もっとみる2022年7月#1『そしてミランダを殺す』
『そしてミランダを殺す』ピーター・スワンソン 訳:務台夏子 創元推理文庫
タイトルは別にネタバレではない。でもこのnoteはネタバレかもしれないので、読んでいない人は読まない方がいいかも。
誰がミランダを殺したか、というのはそんなに重要ではないのだと思う。最初の語り手、ミランダの夫のテッドがリリーという女性と出会ったところから、ミランダが死ぬことは決まっている。テッドはヒースロー空港でリ
上野樹里の説得力ー『陽だまりの彼女』
越谷オサム『陽だまりの彼女』(新潮社)を読んだ。主人公の男性、浩介が取引先で出会った女性は中学の時の同級生で、かつ好きだったけれど周りの目が怖くて冷たくあしらってしまった女の子、というところから始まるラブストーリーだ。浩介と真緒は付き合い始める。かーわいい。さらに、真緒にはある時期の記憶が欠けていたり不可解な行動をしたりなど、「一体何者なのか?」という謎が深まっていくのでぐいぐい読ませる。とにか
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