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#03 逃げ道がキラーパスに!

なぜ人は追い込まれると関係ないことをしてまうのか?

はなしは変わるが、人はなぜか焦っているときに限ってまったく無駄と思われることに積極的に時間を使ってしまう。

わたしも、育児と仕事で1秒たりとも隙間がないと言いながら、もーどうしよう!というときほどついついSNSのタイムラインに浸っていた(笑)。今は当たり前となったSNSだが、当初(14年前?)はちょうど流行り始めたばかりで、感度が高いアーリーアダプターのワーキングマザーがウロウロしていた。彼女たちが何を考えてるのか眺めているのが単純に面白かった。そのとき何気に作ったのが『ママのキャリアを考える会』という硬い名前のコミュニティだ。「順風満帆なバリキャリだけが胸を張れるキャリアじゃない、ママのキャリアってもっと違う定義でいいんじゃない?」と投げかけた。これが最初は何も活動していなかったのに説明文に共感しましたとあっという間に登録数500人を超えた。

無駄かどうかは後からわかる

実はこのときの活動やつながりが、今のナラティブベース(その後立ち上げた会社)の前身となる。とは言ってもすぐに実を結んだわけではなく、3〜5年くらいはゆるゆるとオフ会をしたり、イベントを催したりしながら「わたしたちのキャリアってどう作っていったらいいんだろうねー」という語り場になっていた。当初は何か仕事につなげたいという欲があった訳でもなんでもない。

このとき集った人たちにわたしが強く共感したのは、社会や会社の制度の問題ではなく、自分たちの行動や意識の問題としてキャリアを捉えているところだった。文句を言ってる暇があったら目の前の出来ることをやっていきたい、そういう人たちと出会えると、わたしはそうだそうだと孤独から解放された。ひとつの逃げ道だった。

今このことを考えると、追い込まれたときに人が脇道にそれるのって、本能的にあえて短期を捨てて中長期的な打開策のヒントを求めてるんじゃないか?とさえ思えてくる(笑)。実際、このママコミュニティを興味半分で作ったことは、この後、わたしの人生においてなくてはならないキラーパスとなった。

つづく

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