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オリオン座と熊本城


オリオン座が見えた。高速をかっ飛ばしていた今日の話。もう昨日か。空いている20時の高速道路は遠くの街灯が目線の高さにあって、闇の中に浮いているような感覚になった。

オリオン座を見て思い出すのは熊本の明け方の空だった。今日もそうだったし、この前先輩と歩いていて見上げたときも同じ空を思い出した。そういえばnoteに書いてたなーと思って、久しぶりに読んだ。今年は特に不定期とはいえ、もう3年も書いてるのね。



旅する日本語の企画で少ない文字数だったからあっさりしているけど、これももう二度と書けない文章だなぁと思う。このとき書いていなければきっとオリオン座を見て熊本の空を思い出すことはなかっただろう。本当にあの時間の空は澄んでいた。昇りかけている朝日を浴びる熊本城はしずかな威厳を放っていた。てか、週3〜4回夜明け前に家を出て朝6時からバイトしていた大学生の私を、今になって心底尊敬している。


今年の夏、修復が完了した熊本城に行けた。一人じゃなかったからあまり感慨に浸る余裕もなかったけれど、時が過ぎたことを実感した。熊本城との初めましてもすでに修復中だったから以前の姿は知らない。「変わった」とか「元に戻った」というよりは、これが新しい熊本城なんだな、とただ理解する感じだった。

推しが熊本を舞台にした映画に出ることになって、こちらで観られる予定もはっきりしてきて、とても楽しみ。泣いちゃうかな。どうなんだろうな。夢を追う物語は今の私には相当きついかもしれない。しかも舞台が熊本。鼻水垂らさんようにしなきゃね。


これまでにも何度か書いているようにやっぱり、地元よりも熊本への思い入れが強い気がする。住んだ年数の違いによって思い出が凝縮されてるのかな。地方格差みたいなものに思うことはいろいろあるけれど、今日のオリオン座みたいにふとした瞬間、自分の心が帰る土地があるというのは嬉しいし、その感覚を大切にしたい。



なんとなく眠れず、書きました。もうすっかり寒いです。金曜日乗り切るわよ。

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