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「パワハラ上司に困ってない?」って話(その3)

ここまで
「パワハラの標的となる被害者」の視点で話をしてきたが、
今回は
「マニピュレーター上司にならないようにするためには?」
という、上の立場の視点で述べていく。


まず、自身が目指すべき上司像とは
「ダメな部下を上手に使える上司」であること。

そしてこの
「ダメな部下を上手に使える上司の特徴」を見出すため
7,300人の管理職を対象とした調査がある。

そしてこの調査から
上司のマネージメントパターンには「4タイプ」あることがわかった。


「ティーチャー型」
自分の経験を基に指導するタイプの上司。
助言・アドバイスをメインに部下をサポートするタイプ


「コーチング型」
継続的なコーチングで部下の能力を引き出すタイプの上司。


「コネクター型」
自分の専門分野だけ助言するタイプの上司。
専門外の分野については、適切な人材を紹介する。


「チアリーダー型」
基本的に部下に干渉せず、良いところだけは褒める。



上記4タイプのうち、
まず最も部下のパフォーマンスを下げてしまう型は
「コーチング型」であることが分かっている。

一見、付きっ切りで指導してくれるからこそ世間的にも
「最も理想とされる上司像」とされているが、
実際は部下のパフォーマンスを最も低下させるタイプである。

これは結果として、常に部下に干渉することになるため、
部下の自立性を損なわせてしまうというデメリットが目立ってしまう。

そして最も部下のパフォーマンスを上げることが出来るのは
「コネクター型」である。

上司の誠実性が最も高く評価され、
無駄なプライドもないことから
部下からの進言もしやすくなる。

さらに
「上司も苦手なことはある。苦手なところはサポートしなきゃ!」
という、部下の自尊心を保つこともできる。

これとは反対に
「何でもできてしまう上司」を見せてしまうと
下の人間からしたら
「俺たち必要ないよな・・・」と思わせてしまうため
何も「完璧な上司」を目指す必要はない。

ちょこちょこ部下に干渉してくる上司は
基本的に仕事ができない傾向が高い。

そしてコーチングとは本来、
相手の自立性をあげるためのものでなければならない。

さらにコーチングの効果は
「時間」とは全くの相関が無く
あくまで必要なのは
「質」であることも分かっている。

無理くり飲み会に誘って
プライベートにまで干渉してくる上司が煙たがられるのは
当然なのかもしれない。

的確なアドバイスを短時間で伝えられる上司こそ、
部下から慕われる上司像と言えるのではないだろうか?

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