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【北欧:教育の旅③-1】早朝、芸術と静寂のヘルシンキ | 2018/04/30


北欧旅3日目、早朝のフィンランド・ヘルシンキからお届けします。


前回記事:【北欧:教育の旅②-2】中世とITが共存する街、タリン | 2018/04/29 はこちら!
エストニアの宗教、街並みについて観たもの感じたことをつづっています。


楽しみなことがあると、気持ちが先だってウキウキしてしまうので、早朝でもばっちりな私。笑 
ルームメイトのKが隣で寝ている中、お散歩準備開始!はい、出発!!


時間は朝の6時前。まだまだ人はまばらです。
深く、碧い朝もやがいい感じ。

駅前に大きなブラシの付いた、清掃車が走っていました。

今回のお散歩の最大の目当ては、フィンランドを代表する音楽家 ジャン・シベリウスを記念して建てられたという、モニュメントと公園。

中学生の時、吹奏楽がきっかけで出会ったシベリウス。彼の作曲した交響詩『フィンランディア』 (Finlandia)。
部活の顧問の先生からCDを頂き、当時はMDに落としてプレーヤーで聴いていました。それから10年あまり、現在はiPodで聴いています。(時代を感じる・・・笑)
不穏、不気味さ、そして鳴り響く銃声・・・薄暗く寒い「冬」が続く。しかし、やがて勝利、独立の「春」へ・・・そんな印象を抱かせる。
歴史的背景も何も知らずにこの曲に惚れこみ、作曲の背景を知り、さらに好きになったのが、この曲でした。

『フィンランディア』 は、帝国ロシアの圧力に苦しめられながらも独立を目指すフィンランドの人々に愛国心を湧き立たせ、ロシア帝国側から演奏禁止の処分が下るなど、大きな反響・反発があったといわれています。
ちなみに、作曲時期は1899年、1900年以改訂・初演(in ヘルシンキ)ということで、ロシア帝国最期の皇帝・ニコライ2世の治世。(前回、前々回の北欧旅noteで度々触れています)
当時のロシア帝国は、ドイツと対立していたということで、ドイツに近いフィンランドをロシア帝国配下に治めたい、という事情があったとのこと。

エストニアの聖ニコラス教会は、ドイツ商人の居住区の中心に建てられ、1944年のソ連による空襲で破壊された、とあったけれど、これも「ドイツ商人」というのがキーということなのか。(1944年というと、第二次世界大戦さなかだし)

ちなみに、幼いころからよくお世話になっている、日本のムーミン谷(笑)、ここの図書スペースにもシベリウスが・・・!(これは2016年頃の秋に撮影)ムーミンもフィンランド発だもんね。

自分の回りに、”フィンランド”が溢れていることに、大人になって改めて気づきました。こういう発見、面白いものですよね。

詳しくは、埼玉のフィンランド!飯能市「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」の本当の魅力! をご覧ください。


さて、ガイドブックによると、公園まではヘルシンキ中央駅から徒歩30分程とのこと。(トラムが近くを走っているという情報もあったけれど、まぁいっか的な 笑)

駅から北上して、フィンランディアホール、フィンランド国立博物館方面を通り、公園を目指します。(フィンランディアホールとか、まさしく...!)

近くにはジョギングにちょうどよさそうな、素敵な公園がありました。

地面に何か、モニュメントがあります。それに、トレーニング用の野外遊具?それとも現代アート?
朝もやがかかり、何やら幻想的な感じです笑

ジョギングされている方も数名発見。
絵になる~~~~~!

ぽっかりと湖が目の前に。桟橋がなんだかもの悲しげ。

静寂の中、夢中でシャッターを切る。(あ、スマホですけど)

自然最高!!!!!(感涙


湖のほとりのベンチがまたかわいいし、良い味出してる~~!


煉瓦の壁に、こんなお洒落な落書きが。落書きじゃなくて、もうこれは芸術ですね。素敵。

ジョギングコースにいっぱいいた丸々太った彼ら。
自転車がそばを通っても、全然動じないすごい奴らです笑

てくてく。


なんだかとてもシュールなものを発見。


これはトラムのおうちです。


だんだんと、公園のほうへ近づいてきました。
これは、、、まだシベリウス公園に入ってはいないと思うのですが、モニュメントか・・・。


頭を抱えて空を見上げる女性と、その傍らに寄り添う(というか乗っかってる)大きな鳥。

どうやら、このモニュメントよりさらに海側にあるのが、シベリウス公園みたいです。

おおっ


シベリウスの肖像彫刻 発見!


やはり誰もいません笑 ラッキー!


すぐ近くには、ステンレスパイプ製のモニュメントが。
独特な切り口や、パイプのさび加工?がなんだかおもしろい。


近くで見てみると、そのパイプの加工具合がよくわかります。



このパイプからほんのり『フィンランディア』の演奏が~
なんていうこともなく笑 そうなったらこの朝の景色にとてもぴったりで素敵だなぁ~。

しばらくモニュメント前にて、自前iPodでの『フィンランディア』鑑賞。
静かな芸術鑑賞の時間でした。


シベリウス公園は海に面しています。
海には、多くのボートが。

せっかくなので、海沿いをお散歩します。


海沿いに可愛らしい建物がありました。

赤い壁、赤い策、赤い自転車・・・みんな赤い笑 そして可愛らしい小物で溢れています。

後から知ったのですが、ここはRegattaという喫茶店で、シナモンロールが美味!とのこと。(写真は見ましたがこれぞフィンランドのシナモンロール!というかんじ)過去に雑誌 FIGAROの表紙になっていたこともあるお店で、そても気になったのですがまだ早朝のため、お店の周囲に人はおらず、中には入れませんでした。

海沿いの道を南下していきます。


途中、海辺で素敵なウッドデッキ?を見つけました。

ウッドデッキに取り付けられたベンチ。
足元が鴨になっています。よく見ると、ウッドデッキの周囲にも鴨の彫り物が...!


フィンランドの人々と、こうして共存しあっているのですねぇ。


これは水上レストランかな?


海沿いの道を抜け、大きな墓地エリアに差し掛かる。
とても絵になる感じなのだけど、さすがに死者のお住まいにカメラ向けるのはね・・・と思い、撮影せずに近くの通りを直進していると・・・


車に乗ったおじさんがすぐ脇に止まった~~~!


おっと やばい笑


おじさん、「どこ行くの?乗っていきなよ!」
私「(有難いけど、ちょっとおじさん、、怪しい・・・(失礼)!!!」

乏しい英語力でなんとな~く会話し、何故かモーニング珈琲を飲みに行くことに笑

私、今日ほんと誰にもどこに行くとか言わずに出かけていっちゃったな~
とか思いつつ、おじさんとドライブ笑 車内はノリノリミュージック!


駅の近くを通り、なんだかとても素敵なところに到着~笑


すっかり青空が顔を出しています。

駐車場では小さなフリーマーケットも開かれていました。

建物の中はいろんなお店が複合的に入っているらしく、一番奥のカフェで珈琲を注文。

おじさんの子どもや家族の写真を、色々見せてもらいました。ファミリー写真いっぱいあって楽しかったなぁ。

にこにこ顔のおじさん♪


珈琲タイムを楽しんだ後、中央駅まで送ってもらいました笑
おじさん、疑っちゃってごめんなさい笑


珈琲飲んだら、無性にお腹がすいてきました・・・(サーモンとチーズとサラダが食べたい・・・。)← まだ朝食バイキングやっている時間なので、フィンランドメンバーとの待ち合わせ時間の前に食べに行かねば...!笑


時間にして、たった2時間〜2時間半ほどの時間。
ひとりで朝の静寂を満喫できたし、おじさんのおかげで、ひとりの時とは違った時間を楽しむことができました。

言葉がおぼつかないために、話したいことの数%しか伝えきれていないというもどかしさはありますが...。
やっぱりこういう楽しいので、英語はマスターしたいです。体得するまでがほんとしんどいけど、海外好きだから勉強する。。


北欧旅のダイジェスト記事です。よろしければ、ご覧頂けると嬉しいです...!
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