見出し画像

今週の読書録

暑すぎる休日には、クーラーのきいた自宅でアイスティー片手に読書する時間。
今週読んだのは、読書は自分の体験できないことを疑似体験できるという言葉を思い出す二冊でした。

ガラスの海を渡る舟

寺地はるなさんの『ガラスの海を渡る舟』は、表紙が気になって手に取った一冊です。
仲のよくない兄弟がわざわざ揃って家業を継ぐからには衝突もあります。
衝突というよりは一方通行な感じではありますが、兄弟手を取り合って始めたわけではない二人が、得意なことをいかしながら着実に歩む姿は逆にリアリティがあります。
実際に泣くことはありませんでしたが、寺地さんが描く家族の一つの形に考える物がありました。

大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。
そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。

兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。
妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。
正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。
そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というもので――。

『水を縫う』『大人は泣かないと思っていた』の寺地はるなが放つ、新たな感動作!
相容れない兄妹ふたりが過ごした、愛おしい10年間を描く傑作長編。

Amazon紹介より

北欧こじらせ日記

暑い日には涼しい国に思いをはせつつ、ライトに読める一冊を。
フィンランドをこよなく愛する主人公が、移住に向けて着々と準備を進める話と思いきや、続きは続編で…

好きなものを追求した結果、まさかの移住?!
手に職を持たない企業勤めのキャリアでも、その手があったか!という寿司職人の学校に通って資格を取るという発想に脱帽。
しかし、いわゆるキャリア系の移住ストーリーとは異なり、あくまでも目的は大好きな場所に住むことであり、どこまでもゆるい。

北欧好きの方はもちろん、ストレスフルで現実逃避したいときにも気軽に読めるコミックエッセイです。

寄り道だらけの人生で見つけた夢は、フィンランドで寿司職人?
オールカラー・全編書下ろしコミックエッセイ!

・大人気SNSアカウント「週末北欧部」の書下ろしコミックエッセイ。
・大好きなものにまっすぐな著者の生き方に、ファン急増中!
北欧好きだけでなく、キャリアや生き方に悩む人にぴったり。
・北欧好きや雑貨好きにうれしい、糸綴じ製本でおしゃれな装丁。

Amazon紹介より

そして、来月発売される続編では、ついにフィンランド移住まで話が進むようです。
フィンランドラバーの主人公の動向に興味津々です。

目指した夢は「フィンランドで寿司職人。」
北欧への一目惚れから始まった「こじらせライフ」、ますます加速!
夢を追う日々、そして叶えた先に待っていた、予測不能な景色とは…⁉

Amazon紹介より


この記事が参加している募集

サポートして頂けると嬉しいです。あなたの応援が励みになります♪