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銀行残高428円?!

こんばんは。

一人暮らしの新卒時代に経験したことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介するのは、ピンチなのになぜか明るく前向きな主人公が登場する小説です。

最近では『これは経費で落ちません!』などでも人気の青木祐子さんによる『派遣社員あすみの家計簿』。
寿退社したつもりが、婚約者は蒸発、職もなく、残ったのはカードローン。
それでもマスカラやスコーンを買ってしまう主人公が、周囲の人たちに支えられながら生活を立て直す。

家計簿をつけながら、生活も恋も立て直し!
「結婚したら専業主婦になって、ぼくの収入は好きに使っていいよ」――飲食店の社長だと自称していた恋人の理空也に騙され、正社員として勤めていた会社を“寿退社"してしまった藤本あすみ、28歳。理空也は姿を消し、残ったのは二人で贅沢したぶんの高額なカードの支払いだった。通帳の残高は428円。ピンチに陥ったあすみは親友の仁子に説教され、家計簿をつけることに。
とりあえず派遣会社に登録したものの、なかなか仕事は決まらない。シャンプー配りや絵画展の監視員、倉庫整理の日雇いと必死の節約で食いつなぎ、日雇い仲間のミルキーやシングルマザーの深谷、仁子に支えられながら、ようやく派遣先が決定する。そんな中、あすみは合コンで出会ったイケメン商社マンの八城からアプローチを受けるが、いまだ理空也への思いを断ち切れずにいて……
家計簿とにらめっこしながら、自分を甘やかしてばかりいたルーズな生活を立て直し始めたあすみ。人生に迷子中のアラサー女子の、仕事と恋の行方は!?
『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~』シリーズが大人気の著者による新シリーズ!


もちろ現実はそんなにうまくいくわけはないという声も聞こえてきそうですが、そこは小説なのでご愛嬌。
ピンチの時でも意外と悲壮感がなく、乗り越える主人公の前向きさゆえに、読了感はほっこりします。
最近ではコミカライズの連載も始まった人気作品です。


そして、来月には続編が発売に。
世相も反映した今回は…

無職の彼氏からのプロポーズ、どうする!?
豊加と付き合い始めて3ヶ月が経ち、元彼の理空也と同棲していたマンションから引っ越しをしたあすみ。いざ新生活と思いきや、新居に洗濯機が入らずコインランドリー通いが始まった。
そんな折、アメリカの大手銀行であるトライフォックスバンクが倒産し、悪性のインフルエンザも流行り始めて、世界経済は急激に悪化。「七つ丸鉄鋼」の正社員採用の話が白紙になった豊加は、会社を辞めて無職になってしまう。
洗濯機を買うため、あすみは副業として「ムーバ-フード」の配達員を始める。しかし、目標達成のめどがついてきた矢先に、派遣の契約更新で時給を下げられショックを受ける。
そして、先行きの不安な中、あすみは豊加からプロポーズを受けるが……!?
アラサー女子の節約サバイバル小説、波乱含みの第2弾!

暗いニュースも絶えないときこそ、フィクションではハッピーエンドが読みたくなる。
そんな方におすすめの一冊です。

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