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初夏の味覚、シュパーゲル

こんばんは。

この時期になるとドイツの友人のテンションが上がる。
なぜならば、シュパーゲル(Spargel)が旬だから。
普段はあまり食にこだわらない印象があるだけに、初めは何が起きたのかと驚きました。

シュパーゲルは、日本でいえばホワイトアスパラガスです。
日本でのホワイトアスパラガスは、瓶詰のイメージが強く、好みの差はあるにせよ、そこまで好きな方は多くない食材ではないでしょうか?
スーパーでも販売されているこちらがすぐに思い浮かびます。


思い浮かぶ旬の食材。
日本でいえば、筍ご飯が出ると春ですね♪、栗ご飯で今年もこんな時期か☆という感覚に近いのでしょうか。

日本の市場に並ぶアスパラガスの9割ほどが緑色ですが、ヨーロッパではア生産量の約7割近くがホワイトかつ生食用なのだとか。
毎年4月頃から6月頃だけに食すことのできる生のホワイトアスパラガスは、日本では想像もできないほどの人気食材。
桜前線ならぬ、アスパラ前線まであるそうです。

ドイツではシュパーゲル祭なるものも開催され、地元のシュパーゲル農家のお嬢さんから選ばれたシュパーゲルクイーンやシュパーゲルプリンセスという、日本でのミス〇〇に相当する方も登場するのだとか。
シュパーゲルが主役になるほど、ドイツでは旬の味覚として愛されているようです。

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日本の細長く歯ごたえのないホワイトアスパラガスと異なり、ドイツのシュパーゲルは存在感からして別物です。
出荷時には長さ22cmに揃えて出すという産地もあるようで、とても上の瓶詰と同じ野菜とは思えません…
皮をむいて茹でても堂々たる姿で、三ツ星料理のレストランでも提供されるという初夏の旬の食材。

どうやらドイツのみならずヨーロッパでは、ホワイトアスパラガスの支持率が高いようです。
デンマークの市場でも細身ではあるものの、人参と同じくらいの立派なものが並んでいます。
日本でのひょろ長いアスパラガスとは似ても似つかない堂々たる存在感です。

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さすがに「今年最初のアスパラガス収穫!」というニュースも流れるだけあり、存在感抜群☆
リゾットやスープも人気ですが、メインメニューとしても成立するようです。
卵黄、バター、レモン汁をベースに作るオランデーズソースをかけていただく茹でたてのシュパーゲルは、かすかな苦みと優しい風味、歯ごたえも独特。
一度味わうと確かに癖になる、白ワインが飲みたくなるお味。

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シンプルですが、野菜だけで圧巻の存在感。
日本でも北海道産のものがなかなか品質がよいといわれているようです。
ちょうど今が旬!

フリットにしても美味しいですが、やはり茹でただけでいただくのが一番なのだとか。
剥いた皮を一緒に茹でると風味がよくなるというコツを聞いたので、自宅でもひとりシュパーゲル祭を開催したい☆
はまると癖になるシュパーゲルにチャレンジしてみませんか?


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