【ベルギー】新型コロナウイルス禍の生活

こんにちは。今回は2020年に発生した新型コロナウイルスによってヨーロッパでどのような変化が起き、どのような生活を送らざる得なくなったのかを紹介したいと思います。

2020年の3月14日よりベルギーでは都市封鎖(ロックダウン)が宣言されました。この都市封鎖により全ての学校や宗教施設だけでなく、全てのレストランと多くのお店が閉まりました。開いていたお店は生活必需品を売っているお店、いわゆるスーパーマーケットのみでさらに厳重な入店制限が敷かれました。この都市封鎖はその後、##週間続いて#月#日から段階的に解除されています。7月7日現在も都市封鎖の名残はあり、社会的距離(ソーシャルディスタンス)やマスクの着用は必須となっています。具体的な都市封鎖の開始から段階的解除は以下のようになっていました(参考:在ベルギー日本国大使館ベルギー青い鳥)。

3月14日 都市封鎖(ロックダウン)開始

3月27日 都市封鎖延長 1回目 (4月19日まで)

4月15日 都市封鎖延長 2回目 (5月3日まで)

5月4日 都市封鎖 段階的解除 第1段階

5月18日 都市封鎖 段階的解除 第2段階

6月8日 都市封鎖 段階的解除 第3段階

7月1日 都市封鎖 段階的解除 第4段階

僕の大学も入校が禁止され、全ての授業はオンラインへと移行しました。大学のポータルサイトにて授業ごとに部屋が作られ、学生は各自時間になれば入室します。授業の課題はプレゼンテーションと提出物で、プレゼンテーションもオンラインで行われました。インターネット回線の容量を考慮し、教授から生徒たちの顔を見ることはなく一方的に授業ビデオを見せられる印象が強いと感じました。授業直前まで寝ていることや授業をベッドで受けている生徒もいたでしょうか笑。真面目に受けていた生徒とそうでない生徒とでモチベーションだけでなく、授業から得たことにも大きな違いがあったと思います。

買い物に行くのも一苦労でした。原則店内にはひと家族から1名のみが入店でき、店内の人数にも制限がありました。写真のように地面に人間の距離を保つために貼られたテープが貼られています。このコロナ禍で奇妙な体験をし、不愉快に感じることがありました。それは僕が友人と待ち合わせてスーパーマーケットに向かった時に起きました。友人とは入店する際に距離を保ち、別々で来ていることをアピールしたのですが、僕も友人もアジア人でヨーロッパ人には家族に見えたのでしょう、僕は入店を許可されず友人の買い物が終わるまで外で待たされました。真っ先に思ったことが「差別じゃないか」でした。コロナウイルスが中国発祥と報道されていたこともあり、アジア人がヨーロッパで差別を受けたというニュースを度々耳にしていました。そのため外出時はなるべく2人以上で行動しようと大学の友人たちとの間で決めていたのです。このような経験を他にした方がいるか、その入店を許可しなかった人にその差別の意識があるのかはわかりませんが、コロナウイルスは人々をアジア人差別に対して敏感にさせたかもしれません。

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ベルギーはよりウイルスの影響が甚大であったフランスやイタリアに比べ、都市封鎖上での規制は厳しいものではありませんでした。例えば、フランスでは外出する際に外出許可証なるものが必要だったそうですが、ベルギーでは必要ありませんでした。フランスで外出許可証も持たずに外出すると罰金が発生するようなケースがあるようでした。ベルギー在住の邦人の間では、フランスにいなくて良かったなどと話していたりもしました。

コロナ禍でどのような生活を送っていたかについて簡単に紹介しましたが、まだまだ書ききれない部分が多々あります。次回以降、書き加えていけたらと思います。

次回でまた。

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