【ベルギー】アントワープってどんな街?

こんにちは。今回はベルギーのアントワープ を言う市を紹介しようと思います。日本人にとって、ベルギーといえばブリュッセル が最も有名だと思いますが、アントワープを耳にしたことがある人もいるでしょう。

アントワープはブリュッセルから北へ電車で約30分の場所に位置し、オランダと接しています。そのため、オランダ語が公用語として話されます。アントワープはオランダ語でアントウェルペン(Antwerpen)。ある出来事に由来してこの名前がつけられました。アントワープ のスヘルデ川近くの城に住むドルオン・アンティゴーンという巨人の悪行に対し、ブラボーというローマの戦士がその巨人の手を切り落としたという伝説に由来しています。handwerpenは「hand」と「werpen」に分けられ、それぞれ「手」と「投げる」を意味します。その伝説に登場するブラボーの像がアントワープ市庁舎の前にあります。また、アントワープはブリュッセルに次ぐベルギー第二の都市で、昔から貿易で栄えています。

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2019年に放映されたNHK大河ドラマ「いだてん」でアントワープ が登場しています。と言うのも、1920年にアントワープでオリンピックが開催されたからです。そのドラマを視聴して、初めて聞いた方もいると思いますが、その他にもアントワープには有名な点があります。

1つ目は聖母の大聖堂です。フランダースの犬で登場するネロが亡くなってしまう教会といえばわかるでしょうか。教会の前には写真のようにネロとパトラッシュが布団を被り、眠っている像があります。アントワープで最も日本人を見かける場所と言っても過言ではありません。もし訪れた際、必ず日本人の観光グループを見るでしょう。ちなみに、聖母の大聖堂は入場料がかかります。カトリック信者のためのミサに参加される方は無料で入堂出来ますが、それ以外の人はお土産屋と蝋燭を立てる小さなスペースしか無料で見れません。カトリックのミサは信者でなくても参加することは出来ます。ウェブサイトで予めミサの時間を調べ入堂するのもありかと思います。せっかくなのでキリスト教を体験してみるのもおすすめです。

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2つ目はアントワープ港でしょう。ヨーロッパ最大の港はロッテルダムですが、アントワープは第二位につけています。ベルギーやオランダは小さな国ですが、船を取り扱うことに関しては地理的な要因から最も大きな港を持つ国へと成長しました。ベルギーはヨーロッパの大国であるドイツ・フランス・イギリスに囲まれ、EUの本部もあり、ヨーロッパの中心に位置すると言えます。つまり、ベルギーで輸出入された貨物は大国の経済の中心地へ運びやすいと考えられます。もちろんそれらの大国にも大きな港はありますが、一度に多くの貨物を一つの港で取り扱った方が効率が良いので、それら大国から同程度の距離に位置する港が発展するのは当然かもしれません。また、船は大きくなれば大きくなる程、水深を必要とします。オランダは土地が低く、干拓地で有名ですが、同様にベルギーのアントワープもとても土地が低く平らであることで有名です。干拓すると言うことは沖の方へ陸地を広げると言うこと、つまり海は沖に行けば水深が深くなることを考慮すれば、海岸の水深が陸地から離れなくても深くなると考えられます。このようにオランダやアントワープは地理的要因で必然的にヨーロッパの中心港湾へとなったと考えられます。これはかなり単純な説明なので、さらに詳しい説明はまた機会があれば書こうと思います。

3つ目は芸術家ピーテルブリューゲルでしょう。アントワープ の中心通りMeirにブリューゲルの博物館があります。また、聖母の大聖堂の中にも彼の作品があり、鑑賞することが出来ます。大聖堂を訪れた際には、彼の絵画を観賞してみて下さい。

4つ目はダイアモンドでしょう。ベルギーでダイアモンドが取れるのかと疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、市内のユダヤ人コミュニティが取り扱っていると言うことです。実際、まちを歩いているとダイアモンドを売っているお店を多く見かけます。

5つ目はチョコレートです。ベルギーは言わずもがなチョコレートで有名ですが、アントワープには日本でも特に有名なDel Reyの本店があります。日本では銀座に店舗がありますが、世界中どこを探しても日本の銀座とベルギーのアントワープにしか店舗がないことは興味深いですね。Del Reyはダイアモンドの形をしたチョコレートが有名です。オンラインショップでは4粒のチョコレートで税込2160円、1粒500円以上と超高額です。しかし、アントワープでは5.8ユーロ(約700円)、1粒約170で購入できます。アントワープ に来た際は必ず訪れたいお店でありそうです。また、Del Reyのチョコレートケーキも美味しいです。運が良ければ10ユーロで5つ購入できるキャンペーン(チョコレートウィーク)をやっているかもしれません。2020年は2月の上旬にやっていました。

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最後に紹介したい有名な点は、アントワープ中央駅です。世界で最も美しい駅とも評される駅はまちのシンボルといってもいいほど立派な姿をしています。外観は全く駅には見えない一方、中に入ってみるととても広い空間が迎えてくれます。合計4階層あり、14本のプラットフォーム、カフェやお土産ショップなど様々なお店も並んでいます。特にお勧めなカフェはLe Royal cafeです。写真のようにまるでお城の中のような見た目をしています。値段もスターバックスとほとんど変わらず、昼食や夕食も食べることができる便利なカフェです。ブリュッセルからアントワープへ電車で訪れる際は必ず利用する駅ですが、まちの観光へ行く前にこの駅の観光が待っているでしょう。ちなみにプラットフォームが1階(日本の2階)と-1と-2(日本の地下1階と2階)に分かれており、間違ったフォームにいくと大変な上り下りをすることになるので、予め駅員さんに確かめておくことをお勧めします。僕は最後の最後まで間違えてしまい、何度も上り下りをしていました…。またトイレも有料ですので、ホテルやどこか無料で使えるところで使用しておくこともお勧めします。

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ちなみにまだ記憶に新しい2018年のサッカーワールドカップのベスト8をかけた試合で日本はベルギーに破れました。最後のゴールはここアントワープ 出身のロメル・ルカク選手に決められました。そんな選手がこのまちで育ったのですね。

アントワープにはこれらの他にも訪れるべき場所があります。プランタン=モレトゥス博物館、アントワープ市庁舎、ギエット邸など全て回ろうと思ったら1日は必要になりそうです。アントワープ への観光をお考えの方は是非参考にして下さい。

次回でまた。





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