大みそかの花火と雪の協奏曲/イタリア・ベネチア
2021年になりました。
年末年始の旅行で思い出す一つは、2008年に行ったイタリア・ベネチアでの出来事。
もう年も明けてしまったけれど、少し思い出ばなし。
海外の多くの国では大みそかがパーティ気分で盛り上がる。
2008年私は、友人とヨーロッパ6か国を旅しており、年の締めくくりはベネチアにした。
写真はベネチアのサンマルコ広場。ライトアップが伝統的。
そして年が変わった瞬間花火が打ち上げられる。
そして、この年特異だったのが、花火が打ちあがった瞬間、雪が降ってきたことだ。
私の写真技術が悪くて伝わりにくいが、手前で光っているのが雪、奥のほうにある赤い光が花火。
なんと幻想的なんだろう。
そして、広場に集まる、さまざまな国の人。
世界中の人が一年の始まりを祝う。言葉も文化も違うけれど、みんな今日会ったばっかりだけれど、みんなで腕を組んで、同じボトルのワインやビールを飲みまわす。
しかし、この後何が待っていたか…。
雪が降り積もる
→公共交通機関のシャットダウン
→ベネチア島の外に泊まっている人は帰れない
→タクシーの奪い合い
タクシーの奪い合いにおいては、イタリア人やその他の国の人々の自己主張の強さに、譲り合いの精神を重んじてきた日本人は負けてしまう。
そして、ほとんどの人が酔っぱらっているので、暴動に近い状態。
さらに、飲酒→雪降って寒い→トイレに行きたい、が続出、どこのホテルでもトイレだけの利用は断られた。
どうやって帰ったかというと、タクシーに引かれても構わんとばかりに、走ってくるタクシーの前で「STOP!!」と両手を大きく広げて全身で助けを求めた。
ドアが開いた瞬間、イタリア人やその他の国の人々が我先にと入り込んでいったが、タクシーの運転手が、このかわいそうなアジア人を憐れんで、
"That girl won (あの子のものだ)”
と、乗せてくれた。
タクシーの中は温かかったが、タクシーの運転手の心が一番温かかった。
タクシーの運転手さん、ありがとう!Grazie!!
教訓
・野外イベントの時は天気予報を確認する
・トイレがあるかわからない場所でお酒は飲まない
・イベント会場の近くに宿を取る
この事件が起きた日はほとんど食べていなかったので、次の日巨大なピザを食した。
やっぱり年末年始は屋根のあるところで、温かいご飯を食べるのが一番。
あの頃は若かった、と思う。
近年は毎年、良いワインを開けて、紅白が終わらないうちに寝て、朝日を拝むのが恒例。2021年も素晴らしい朝日が見れました。
今年も素敵な一年になりますように!
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