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第24回藤枝音楽祭1日目昼の部

2023年10月21日(土)、静岡県藤枝市蓮華寺池公園野外音楽堂で開催された第24回藤枝音楽祭に行ってきました。2日間の開催の内の1日目だけ、昼の部と夜の部で行われた内の昼の部だけ、終わりの方の1時間足らずの時間だけでしたが、とても大切な時間になりました。

起・はるかぜさんと私の話

私の目当ては静岡県藤枝市出身でピアノとギター弾き語りのシンガーソングライターはるかぜさん。藤枝音楽祭には第22回から出演され、第23回からは実行委員会の一員として運営にも携わっていらっしゃいます。

私がはるかぜさんを知ったのは2019年8月29日、下北沢BREATHでのライブでした。この日の話は過去の記事でも書いているのですが、「エール」という曲の歌詞がとても素敵で、単独物販になったのを幸いとCDを購入して帰りました。
サインを書いていただく際に、ひらがなで”はる”でお願いします、とお伝えしたところ「私もラインの表示は『はる』なんですよ」と仰っていたのが記憶に残っています。

が、その後ライブに伺う機会は一向に訪れず、そのまま4年2ヶ月が経過してしまいました。その間にリリースされたCDは通販で購入したり、コロナ禍以後はライブも配信が増えましたから、配信で視聴することで曲そのものは聴いていたのですが、ライブに伺えていないことは心のどこかに引っかかり続け、どこかのライブに行きたいなあとライブスケジュールが出る度に考え続けていました。

はるかぜさんのことを書いた過去記事

承・藤枝音楽祭と私の話

そんな私が藤枝音楽祭のことをきちんと認識したのは昨年の第23回から。
第22回もはるかぜさんのライブスケジュールから把握はしていましたし、SNSで当日の様子も眺めていましたが、配信がないからあまり関係がないなあ…とスルーしていました。

その認識が変わったのは第23回藤枝音楽祭の開催に当たり、クラウドファンディングが実施されたことにありました。主催の浅羽由紀さんの音楽祭開催に込めた熱い想いに触れたこと、実行委員会として奔走されるはるかぜさんの姿を目の当たりにしたこと、そしてクラウドファンディングのリターンとして配信視聴権があったことで、一気に私の中で藤枝音楽祭がリアルな色彩を持ったものとして感じられるようになりました。

結果、クラウドファンディングは大成功、私も素敵なリターンを頂戴し、アーカイブも無事に視聴でき、「ああ、これはいつか現地に行ってみたいな」という思いが沸々と湧いてきたのでした。

転・浅羽由紀さんと私の話

この「いつか」がわずか1年で実現したのは、はるかぜさんだけでなく、浅羽由紀さんの存在も大きかったように思います。はるかぜさんが準レギュラーとして出演されている由紀さんのラジオを聞くようになり、番組宛にメールをお送りしている中で、由紀さんからもはるかぜさんのファンとしての私を認識していただくようになりました。

で、今年の5月のラジオで、メール募集のお題として「行きたい場所 行ってみたい場所」というものがあり、私はいつか静岡県藤枝市に行ってみたいという旨のメールをお送りしました。すると、番組中でこのメールを読んだ由紀さんは、「これは、はるさんは今年の藤枝音楽祭に来るってことだよね!」と。突然「いつか」が具体的なスケジュールとして目の前に提示されたことに驚いたのですが、逆に具体的なスケジュールとなったことで、自分の中で藤枝音楽祭を観に行くためにどうしたら良いか、どんな旅程で動けばいいか、一気に検討が始まり、7月には大まかなスケジュールを立てることができました。

そして、今年もクラウドファンディングがスタートし、昨年以上に由紀さんの熱量を感じ、寄付以外にも何か支援がしたい、自分も藤枝音楽祭を作り上げる仲間として関わっているという気持ちが湧き上がってきました。

最終日のカウントダウン配信にも参加しましたが、昨年を上回る成果を達成することができた喜びを我が事として感じることが出来ました。

結・藤枝音楽祭とはるかぜさんと私の話

そして迎えた当日、家族とともに蓮華寺池公園を訪れたものの、なかなか野外音楽堂に辿り着くことはできません。家族旅行の一環である以上、子どもの遊びが優先されるのは当然と言えば当然。何とかはるかぜさんのライブだけは観に行くことで了承を得たものの、それまでの時間は家族を優先して動く時間となりました。
それでも隙間の時間に会場を訪れると、目に飛び込んできたのは自身も出演者であるにも関わらず、スタッフとして会場を飛び回るはるかぜさんの姿でした。ステージのセッティングに走り、舞台裏へ走り、本部テントへ走り、その間も声をかけられれば笑顔で応じる姿がとても眩しく映りました。
その間、私はクラウドファンディングのリターンのTシャツを受け取り、そのTシャツを見て声を掛けてこられた由紀さんにご挨拶し、その内に家族が合流してきたところで、はるかぜさんもTシャツを見て声を掛けてこられました。

実に4年2ヶ月ぶりの再会でした。

様々な感情が渦巻いてうまく言葉を発することができず、もっと何か話せば?と促す家族に対して辛うじて絞り出したのは「お忙しいのにお邪魔してはいけないから」という理性が優った言葉でした。
その後も会場と公園内を行き来していましたが、常に忙しげに走り回るはるかぜさんの姿がありました。
ご本人と話す代わりに、スタッフの方や地元の方から「はるかぜさんはスタッフとして本当に一生懸命だし、アーティストとしても良い歌を歌うよね」というお話を伺ったりもしました。

そして、とうとう昼の部のラストを飾るはるかぜさんのライブ。多くの方がアーティスト・はるかぜさんの歌を聴くために会場を訪れていましたが、はるかぜさんはスタッフとして、この日、この時を迎えることをできた感謝を伝えるために時間を割いていらっしゃいました。その姿勢こそが、多くの人から愛される理由なのだと感じました。途中足の裏が攣ってしまうというアクシデントもありましたが、朝からずっと運営のために走り続けてきたからこそだと思います。
はるかぜさんがライブの最後に選んだ曲は、一度は奏ではじめた、誰もが知る「エール」ではなく、優しい人々への想いを歌った「傘」。藤枝音楽祭のライブを締めくくるのにこれ以上に相応しい曲はなかったでしょう。

フィナーレははるかぜさんのギターとリードで藤枝音楽祭のテーマ曲である「藤色の風」を歌いました。会場が一つになって盛り上がる瞬間を共に迎えられたことに喜びを感じ、本当に藤枝音楽祭の一員になったと思える時間でした。

1日目昼の部出演者の皆様と非公式ゆるキャラ“ゆきぞう”

終演後、ステージから物販のテントに向かう間も、はるかぜさんは方々で声を掛けられ、その度に輝く笑顔を見せていました。
私は通販では取り扱いのないCDを3枚購入させていただき、帰り際の”ゆきぞう”と話をさせていただいた後、最後にはるかぜさんに大きく手を振り、帰路に着いたのでした。
最後に出演者の皆様、ボランティア含むスタッフの皆様、出店者の皆様、会場に集った皆様、クラウドファンディング支援者の皆様、藤枝音楽祭に関わった全ての皆様、本当にありがとうございました!

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