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子どものニーズとは?

こんにちは!りょーさんです。

しばらく更新していなかったなー、、、、大変申し訳ない。

改めて、僕は放課後等デイサービスと学習塾を運営しています。
そこで、さまざまな背景を持った子どもたちが私たちと関わることになります。

今回は、「子どもの声(≒ニーズ)」とは何か?「子どもの声を聴く」ってどういうことか?について改めて考えてみたいと思います。



本当は〇〇なんだよね、って声


たとえば、大人への不信を抱えている。勉強への自信を失っている、何かを伝えることに自信がない、誰かと関わるのが怖い、などなど。子
どもたちはイキイキしていない、しんどそうな顔をして私たちのところにやってきます。関係性を丁寧に構築していくこと、そこから丁寧に声を聴いていくこと、地道なプロセスが必要です。傷ついてきた子どもたちは数年単位でこの地道なプロセスを歩む必要があります。

あるいは、一見イキイキしている子どもたち。
イキイキしているように見えても本当の想いは誰にも伝えられていない、心の中で何かを閉じこめている場合もあります。

「本当はこうしたいんだ」「不安なだけで本当は頑張りたいんだ」「自分はこれ、を大事にしたいんだ」「今はゆっくり休みたいんだよ…」 そんな声にならない声を秘めている。
「言いにくいな」って思いながら私たちの前にいるのかもしれない。

もしかしたら本人も気づいていないことかもしれません。こ
ういった「本当は〇〇なんだ」というを(潜在的な)ニーズと呼ぶこととします。


「言葉にしていること=ニーズ」とは限らない


厄介なことに子どもが表面的に言っていることが本当のニーズとは限りません。
たとえば、大人に対して、子どもが「がんばります」と言う。でも何もしないなんてことは多々あります。
私たちはその時「なんでやらないの?!」「やるって言ったでしょ?!」って思う。そのような眼差しを向けて、時には叱りつける。彼は嘘つきなのでしょうか?

そもそも、この「がんばります」は何に向けて、どんなニーズから、発信されたものでしょうか?

大人が期待する答えを言えば納得するだろう。
「がんばる」と言えばこれ以上追求されないだろう。
「がんばる」と言えば褒めてもらえるかな。
そんなことを思って「がんばる」と言ったのかもしれません。

そして、その場合、その子のニーズは「安全」や「承認」ではないでしょうか。
(こうすれば責められない=安全のニーズ。こうすれば褒められる=承認のニーズ)
勉強できるようになりたい!っていう「達成」や頑張ったら楽しそう!という「好奇心」ではなさそうです。
大人は「達成」「好奇心」を望んでいたのかもしれませんが、子どもの中にあるのは「安心」や「承認」だとしたら、そのズレが問題を生み出すかのうせいがあります。

ならば、それを子どもに言わせたのは何でしょう?
この時私たち大人が「子どもを大切にしたい」という大義名分で「こうしてほしい」という私たちの身勝手なニーズを押し付けてしまっているのかもしれません。


ニーズが動機に繋がる


子どもたちが自分のニーズを無視して、何かに動機付けられることはありません。あっても一時的なものです。
子どもに伝えたから、子どもが言ったから、それが合意事項、というわけでは必ずしもないのです。そう考えると、「伝えたでしょ!?」「あなたが言ったでんしょ?!」っという言葉は、あまり意味を持たない(言いたくなる気持ちはわかりますが、、、)。

子どもの背景には「どうせ聴いてくれない」「どうせわかってもらえない」という気持ちがあるのかもしれません。そこにあるニーズはなんでしょうか? 

本当は「理解」されたい、本当はいまと違う「関係性」を作りたい、そんなことかもしれません。
その場合は「理解を示す」ことや「関係性のあり方」を私たちから模索する必要がある。

「子どもたちの声」というのは言語化されたものだけではないです。
行動や表情にも現れます。
私たちは日々、子どもたちの活動を見守りながら、十分に観察し耳を澄ませるということが求められます。「その声を聴こうとすること」が、私たちの必要な姿勢だと思います。


この社会が抱えているもの


僕がこの社会に対して感じているモヤモヤは、この子どもたちの思いを無視して大人の都合で物事が進みすぎているのではないか?ってことです。
(大人にとって)楽だから、安全だから、わかりやすいから、秩序が保てるから、コントロールできるから、正しいから、、、。
全ては大人目線です。

たいてい、子どもたちが何かの問題を抱えているとしたら、それは子どもの問題ではなく、大人たちの社会構造や社会関係の中で抱える問題に巻き込まれているだけです。それは多くの大人たちが構造的な問題に加担しているから、、、なのではないか。

次回は、それについて、「こういうふうにすれば問題の根本に働きかけられるのでは?」ということについて考えてみようかなーって思います。


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