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キャリア支援の公共性

こんにちは。
キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

キャリアコンサルタントは、国家資格に昇格して、8年が経ち、現在、約7万人の登録者がいます。

まだまだ、キャリアコンサルタントの仕事を知らない人たちは多いですが、14年前、民間資格時代の資格を取った私にとって、現在のように「キャリコン」が、話題になるとは思ってもいませんでした。

この約20年間のキャリアコンサ ルタントの活動領域の変化で、著しいことは、企業領域に携わるキャリアコンサルタントが、24%→42%と約倍増したことだそうです。

日本ではキャリア支援というと、 主に企業内キャリア支援を考えることが一般的になってきました。
一方、アメリカ、欧州等、世界を見渡すとキャリア支援は「社会政策」として捉えることが多いそうです。

「社会政策」とはいささか大げさな感じがしますが、
現在、日本でも「格差問題」が叫ばれています。
正社員と非正規社員の格差問題などです。
こうした社会問題の解決策を考えることが「社会政策」です。
つまり、日本でもキャリア支援は公共性を含んだ「社会政策」であるのです。


「社会正義のキャリア支援」研究の第一人者、下村英雄氏(独立行政法人労働政策研究・研修機構【JILPT】統括研究員)の著書で社会正義のキャリア支援の世界的に著名な研究者・ワッツの論文を引用して、以下のようにキャリアガイダンス(キャリア支援)の公共性を述べています。

「キャリアガイダンス(キャリア支援)は、公共財でもある。
キャリアガイダンス(キャリア支援)は教育からのドロップアウトや、労働市場ミスマッチを減らすからである。」

(「社会正義のキャリア支援」より一部抜粋、筆者、加筆)

この意味は、キャリアガイダンス(キャリア支援)が教育機会や就職機会を平等にするということを指摘しています。

自分で機会を見つけられる人は自分でやってもらい、自分でうまく機会を見つけられない人には、適切にキャリアガイダンス(キャリア支援)を提供する。
そのことによって少しずつ、機会を平等に近づけることができます。

現在、私が代表理事を務める一般社団法人カリエーレ・コムサは、令和6年度兵庫労働局「令和6年度 川西市一体的実施事業における委託事業」の主体事業の「若者キャリアサポート川西」を運営しています。

概ね40歳位の若者の就職活動支援です。
兵庫労働局、ハローワーク伊丹、川西市と民間が一体的となって、キャリアコンサルタント、社会保険労務士が就職支援を行っています。

本事業は、まさにキャリアコンサルタントが、キャリア支援を社会政策の一環として携わっています。

この事業に携わるキャリアコンサルタント、一人ひとりが、社会的役割と使命を自覚して責任を持って従事しています。

就職活動にお役立ちできるよう、相談者様に寄り添いながら伴走型でキャリア支援を行っています。

就職にお悩みのある方、お気軽にお越しくださいね!







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