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文系大学院留学に必要なもの①〜Writing Sample編

こんにちは、Harryです。

前回の記事では、アメリカの大学院入試における英語の重要度についてお話ししました。

胡散臭い英語教材の広告のような書き出しで混乱を招いたかもしれませんが、どうしてもやってみたかった。反省はしていない。

今回の記事は、前回予告したようにアメリカの文系大学院入試に必要なものの一つであるWriting Sampleについて、割と真面目に書きたいと思います。

今回は大きく分けて3点。


1. Writing Sampleに何を書くべきか

2. 小難しい英語や表現を使った知的な文章を書く

3. ネイティブチェックは絶対出せ




まず一つ目「Writing Sampleで何を書くべきか」ですが、結論から言えば、先行研究しっかり抑えて自分の論文の価値を示せ、ということです。



・・・なんだよ、普通のことじゃん。日本の大学院生舐めてんのか?って思うじゃん?

でも意外と、日本で通用してたのに、アメリカの大学院全然受からないじゃん!もういいよ、アタシ留学やめる!!って事態になりかねないので落ち着いて話を聞いてほしい。(当アカウントはアイドルマスターシンデレラガールズを応援しています)


多くのアメリカの文系大学院入試では、Writing Sampleの提出が要求されます。

これは基本的にどんな内容でも良いですが、多くの場合は自分の専攻する分野に関係するものになると思います。

これまで自分が書いたもの、例えば期末試験のレポート、を送っても良いですし、試験に向けて新たに執筆したものでもいいです。

しかし多くの場合、大体英文ダブルスペースで20~30枚程度のものを要求されるため、期末レポートなどを使うにしても、結局は書き直してページ数を増やしたものを送ることになるでしょう。

私の場合は、出願の直前に日本語で行った研究発表の内容を英語に書き直したものを提出しました。


で、ここで重要なのが、自分がいかに専攻したい分野の先行研究を抑え、そこにどのようにして自分の論文が介入していくのかを書くことができるか、ということだと思います。

その上で初めて自分のオリジナリティが主張できます。当然と言えば当然ですが。

どれだけ面白いことを書いても、それが先行研究との関係性でどのような重要性を示すことができるかを具体的に説明できなければ、基本的にはアメリカでは評価されません。

日本の人文アカデミアでは、面白いこと言えればそれで良い、新しい知的発見ができればそれだけで価値があるんだ、的なところがあるように感じますが(個人の感想です)、アメリカはプラグマティズムの国なのでそういうわけにはいかないんですね。

先行研究の何が問題で、その解決策として自分は何をする、そしてその結果としてこのような成果が得られる。

こういうことをペーパーのイントロできちんと書く必要があります。

日本の人文系の論文を読んでいると「◯◯という作品の読みの可能性を指摘する」ということを目的としている論文に出会います。

日本ではそれで良いのかもしれませんが、アメリカでは「で、その読みの可能性に一体どういう価値があるの?」という話になるんですね。

新しい読みの発見自体が目的となってしまうことで、その読みの重要性を説明していないとみなされるのです。

日本では・・と書きましたが、このレトリックはおそらくトップ研究者には通用しなくて、例えば学振などお金が絡むものに応募する時にそれを書くと経験上高確率で落ちます。

簡単に言えば、研究費の取り方と同じです。

もちろん、事象なり書物なりの精読は不可欠です。が、精読に至るまでの前提も不可欠なのです。

前提をしっかり書いた上で、自分の論を展開する必要があります。



一つ目が長くなりましたが、二つ目「小難しい英語や表現を使った知的な文章を書く」

これは特にTOEFLなどのスコアが少し気になる人に良い手段かもしれません。

というのは、たとえスコアが悪くても、自分は本当はこんなにボキャブラリー豊富で知的な文章が書けるんだぞ、というアピールができるからです。

前の記事でも書きましたが、英語試験のスコアは入学審査基準の一つでしかありません。

なので、ペーパーで自分の英語の表現力を示すことも可能だということです。(もちろん内容や論理がしっかりしていることは前提ですが)

そしてWriting Sampleは、それ自体の審査であって、その論文を書く過程は問題ではありません。

なので、自分の好きな批評家などの文章構成や構造を真似たり、難しい単語や表現などを用いることができます。

実はこれ結構高度な英語学習した人向けなんじゃないかと思うんですが(そもそも難しい英文や単語とか知らないと参照もできない)、まあアメリカの人文社会学系大学院で博士を目指そうって人だから多分大丈夫でしょう。参考にしていただけると嬉しいです。



という訳で、三つ目「ネイティブチェックは絶対出せ」

もう読んで字のごとく。

合格するためには、過程や...!方法なぞ...!どうでもよいのだァーッ!

誤字脱字はもちろん、文法的エラーのある英文は心象を悪くします。

なので、どれだけ自信があってもノンネイティブの場合はネイティブチェックは必須です。


でもネイティブチェックって高いじゃん?そんなお金ないよ。

捻出してください。明日ラーメン食べるのやめて。


まあ身も蓋もない話はさておき。

確かに日本国内のネイティブチェックは足元見まくっててめちゃくちゃ高い。

5000 wordsくらいの英語論文だと多分4-5万円くらいが相場。

でも英語圏の会社ならその半分くらいの値段でできるところもあります。

なのでそういうところを使いましょう。


どこかいいところ教えてって?

しょうがねえな(悟空)

割とよく使っているのですが、こういうところがあります。

別に宣伝のために書いている訳ではないので、あとは君の目で確かめてくれ!


という訳で今回はWriting Sampleについて書きました。

次回もぜってぇ見てくれよな!


Harry

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