見出し画像

入国審査 別室行きからの生還

今回は、実際に経験した別室行きについてです。
私は、以前、カナダの入国審査で別室行きになったことがあります。
理由は
・帰りの航空券を持っていなかったこと
・1ヶ月前にカナダを出国していて別のビザで戻ってしまったこと
この2点です。

細かく経緯を話すと、
私はワーホリのビザで1年間カナダに滞在していました。
そして、ビザの期限が切れるので、
一度別の国に旅行に行くためにカナダを出国しました。
それから、1ヶ月くらい周遊して、またカナダに戻ろうとしました。
この時は、カナダに仕事で用事があったため、
どうしても国内に入国する必要がありました。
ワーホリのビザは切れていたものの、
当時、日本人であればビザなしで入国できました(最大6ヶ月滞在可能)。
そのため、パスポートだけ持って入国手続きをしようと思ったのです。
さらに、帰りの日にちを決めていなかったので、
復路の航空券を買っていませんでした。
普通はオープンを買うか、大体の日程で購入しておくものなんですけどね。

結果、カナダでの入国手続きの際にスタンプを押してもらえず、
そのまま別室行きとなりました。
私の場合、個室に閉じ込められることはありませんでした。
別室行きを指示された時、個室に閉じ込められて、
荷物も全て検査され、色々と聴取されるものだと思っていたんですが。。。
市役所や銀行のオープンな待合室のようなところに連れていかれ、
椅子に座って待つように指示されました。

この時、他にも10人ほど私みたいに入国を保留された人がいました。
20分くらい待つと、係官が私の所に来て、窓口に案内されました。
そこで、口頭で2点質問されました。
・1ヶ月前に出国したのに、何をしにカナダに戻ってきたのか
・なぜ、出国分の航空券を所持していないのか
もちろん、やり取りは全て英語です。
通訳の人はいませんでした。
もしかしたら、頼むことも出来たかもしれませんが。。。

ここからのやりとりは決しておすすめするものではありません。
下手するとそのまま強制送還です。
絶対に真似をしないほうがいいです。

私は何をしたのかというと、物語を作ったのです。
正直に伝えた部分もありますが、全てではありません。
それは、この時点で全て正直に話してしまうと、
帰りの航空券を買わないといけなくなるからです。
私、当時旅行帰りだったので、所持金があまりなく、
無駄に航空券を買いたくなかったのです。

では、何を言ったのか。
・カナダには以前滞在したときにできた友達に会いにきた。
・その友達とカナダを旅行する
・旅行は1週間くらい
・その後はアメリカに陸路で行く
・そして、アメリカから日本に帰国する

これを伝えました。
もちろん、納得されるわけもありませんでしたが、
一つずつ説明をしていきました。
すると、滞在の目的については納得してくれたようで、
目的に関しては問題ないと言われました。
ただ、日本に帰るための航空券が必要だとなりました。
私も分かってはいましたが、引き下がりませんでした。
今考えると相当恐ろしいことをしていたと思います。
しかし、攻略できる確信が私にはありました。

なぜなら、
帰りの航空券が必要なのは、カナダからちゃんと出国することが証明できるから
→ということは、カナダから必ず出国することを説明できれば良い
→別にカナダー日本の航空券は必要ない
→じゃあ、カナダからアメリカに行くことを説明すれば良い
→アメリカには空路だけでなく、陸路でも国境を越えることができるため、航空券は必要ない
→カナダ在住の友人に車で送ってもらえば良い
つまり、帰りの航空券を持ってない点については
カナダからアメリカに友人と車で行くから必要ないと説明すれば良い。

このような考えがありました。
で、実際にこの物語を説明したのです。
皆さんどうなったと思いますか?

担当の管理官が納得したのです。
今考えると大丈夫なの?って思いましたけど、納得してくれたのです。
私の読みは当たりました。
カナダを出国した後のことは、カナダ当局の管轄から外れるため、
この担当官たちは気にする必要がないのです。

その後、ちゃんとパスポートにスタンプを押してくれました。
しかも出国期限は説明していた1週間後ではなく、6ヶ月でした。
最後に、管理官に言われたのは、今回は許可するけど、次回からは気を付けないと入国できないかもとのこと。
そして、カナダを出国できても、アメリカに入国できるか分からないから、
ちゃんと日本行きの航空券を買うこと。
この2点を念押しされました。

正直、大変でしたけど、なんとか入国することが出来たのでよかったです。
この後、カナダから別の国にワーホリでそのまま移動しました。

別室行きは初めての経験だったので正直どうなることかと思いましたが、
うまくいってよかったです。
そして、このとき英語が喋れてよかったなと改めて思いました。
また、管理官を納得させられるだけの英語力が
身についていたことにも驚きました。

テレビとかでよくやってる別室行きでの荷物検査ですが、
私はこのとき受けていません。
担当の管理官と話をしただけです。
人によってはさらにオープンな待合室から
別の場所に連行されていく場合もあります。

本当に何が起こるか分からないので、
皆さん、準備はちゃんとしといたほうがいいですね。

重ねて言いますが、
今回の私の管理官とのやり取りで使った手法は
絶対に真似しないほうがいいです。
確固たる自信と戦略があれば別ですが。
一つでもヘマをしてしまうと、そこから厳しく突っつかれて、強制送還です。
まあ、真似する人はいないと思いますが、おすすめしません。

私としては、いい経験ができたと思って次に進みたいと思っています。

Harry

この記事が参加している募集

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。サポートしていただいたものは皆さんに提供するための情報収集の際の費用として使わせていただきます。