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海外における日本人の大切さ

今回は、カナダにおける生活のうち、
日本人の大切さについてお話ししようと思います。

前回はこちら↓


最初に結論を言っておくと、
自分の母国語(第一言語)が通じる相手
(私の場合は日本人)
は、異国の地で生活する際に大きな精神的支えとなる。
精神的な支えは、自分自身を成長させるために最も大切なもの。


そもそも、カナダ留学は日本人にとって
オーストラリアと並んで大人気であるため、
トロントやバンクーバーに行けば、
日本人と一日に何度もすれ違います。

そんな微妙な環境に、私は飛び込んだのですが、
当時、私の中には1つの考えがありました。

それは、
日本語を絶対に使わない。
日本人とは絡まない。

せっかく、カナダに来たのだから、
英語のスキルアップのために
日本語は使わず、
日本人とも接触しないようにすることを
ひたすら意識していました。

カナダに到着して1週間ほどは
なんとか喰らい付いていけました。
ただ、それもホストファミリーの手助けがあってこそ。
実際には自分一人では何もできませんでした。

日本では当たり前だった、
人と話をすることが全くできなかったのです。

カナダに到着する前に
日本である程度の英語の勉強はしていったのですが、
全くと言っていいほど役に立ちませんでした。

まず、何を言っているのか分からない。
そして、伝えたい言葉が出てこない。
必死にジェスチャーで伝える。

そんな状況でした。

私がこの時使っていた英語は
"YES, NO, THANK YOU, SORRY"

本当にこの4つくらいでした。
それ以外の単語も文法も必死に勉強して行ったのに
全く使うことができませんでした。

今となっては考えられませんが、
買い物すら一人で、できませんでした。
自分が欲しいものを相手に伝えることができないからです。
そして、コンビニやファストフード店においても、
日本と違って、店員が積極的に世間話をしてくるため、
正直、最初の頃は話しかけられるのも嫌で、
買い物に行くことも辛い状況でした。

そんな状況が続くと、
精神がおかしくなってきました。
ですが、それでもまだ日本人とは絡まないと
変な意地を張っていました。

日本語は使わない。
英語は使えない。
コミュニケーションが取れない。
八方塞がりでした。

ちなみに、ツイッターやLINEなどのSNSも
日本で使っていたアカウントを全てログアウトした状態でいたので、
日本から完全に切り離された生活をしていました。

そんな時、YouTubeで久々に日本人の動画を見ました。
久々に聴く日本語に安心感を感じました。
しかし、安心感と同時に罪悪感もありました。

日本語に触れてしまったという罪悪感です。
でも、それでも日本人の動画を見るのをやめることができず、
一日かけてYouTubeを見ていました。

そして、ふと思ったのです。
自分は何をやっているんだ?
カナダに何をしにきたのか?
そもそも、なんで日本語禁止令みたいなのを自分に課しているのか?
日本人と絡んでも別に良くないか?
日本語を使っても良くないか?
英語のスキルアップと日本語禁止の関連性はないだろ?
日本語を使うのならそれ以上に英語を使えばいいだけじゃないか?
日本人と絡むのならそれ以上に現地の人と交流すればいいだけじゃないか?

私は、開き直りました。
ですが、この開き直りが、私自身を助けてくれました。
日本人と絡むという安心感。
さらに、日本人以上に現地の人と絡むという使命感。

日本人と絡むことで、精神的に追い込まれることがなくなり、
安定した状態で生活を送れるようになりました。
そして、先にカナダでの生活をスタートしていた日本人と交流することで、
たくさんの情報を得ることができました。
また、買い物なども一緒に行くことによって、
注文の仕方や簡単の挨拶の仕方などの
現地の人間とのコミュニケーションの取り方も学ぶことができました。

恥ずかしい話、
"Can I get(have) ~?"
"I'll have also~."
などの基本的な言葉もこの時に学びました。

私は、日本人と積極的に絡むことで、
より英語に対しても積極的に絡むことができるようになりました。

この時に、
変に意気込んで自分を追い込むことは自分自身のためにならない。
自分にとって居心地の良い環境を自ら作ることが大事。
といったことを感じるようになりました。

私は、英語を学びにカナダに行ったのですが、
それ以上に、日本人の大切さについて学ぶことができました。

日本人がどれだけありがたい存在か。
日本人がどれだけ頼りになる存在か。

このことを知った私のその後は、
びっくりするものでした。

日本人を頼り、日本にいる時よりも
自ら積極的に交流をして、
それを現地の人にも適用し、
積極的に現地の人間に英語で話しかける。

カナダに到着してから病んでいた時には考えられないような、
積極性が増し、現地の人に話しかけられる喜びすら感じるようになりました。
もちろん、買い物も大好きになりました。

カナダ生活をスタートさせて
2週間ほどは病んでいましたが、
それから1ヶ月ほど経過すると、
現地の友人に囲まれて生活をしていました。
ホームステイも1ヶ月でやめて、
現地の人間とのシェアハウスをするようになりました。

シェアハウス生活に関しては
明日、話していこうと思います。


最後に私が、この経験を通して伝えたいことは、
・自分を追い詰めることは百害あって一利なし
・精神の安定が自分自身の成長の大きな支えとなる

そして、よく海外留学者に対して私が伝えていること、
・日本語をどんどん使え
・日本人とどんどん交流しろ
・日本語を1つ使ったら現地の言葉を2つ使え
・日本人1人と話をしたら、現地の人2人と話せ
・日本語禁止令は自分自身を破滅させる


最後まで読んでいただきありがとうございます。
明日もこの続きを書いていきますので、
お時間があれば読んでいただけると幸いです。

Harry

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