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ジュビロ磐田、中断明けの試合で見せた可能性と突きつけられた課題

J1リーグ第25節アルビレックス新潟対ジュビロ磐田の試合が行われ2−2の引き分けとなりました。

約3週間ぶりのジュビロ磐田の試合、中断前は決して流れの良くない状態でした。
アルビレックス新潟とは前半戦では2−0で勝利を収め、勝ち点も4差と絶対に負けられない試合でした。

そんな重要な試合、スタメンを含めどのように変えてくるのか、また試合の入り方はどうなのか。注目していましたが…良くも悪くもこれまでの横内監督采配だったなと。

横内監督はウサギと亀なら、亀を選ぶ監督で、一歩一歩着実に堅実にというチーム作りをする方という印象です。
サポーターとしてはジュビロ磐田に夢を見ますが、横内監督は現実を見ています。

試合の入り方としては原点回帰と言いますか、前半は抑え気味で入るやり方でした。
ベンチを見ても、攻撃的な選手を多く入れていたので、夏場の後半に相手が体力的にキツくなったところで、攻撃での優位性を築こうという狙いだったのかなと。

それ自体は悪くないのですが、前半は特にボランチでのボールロストが多すぎて、ビルドアップもままならず相手に気持ちよくプレーをさせてしまった結果、スーパーゴラッソで先制点を許し、その後も追加点を許す苦しい展開となってしまいました。

正直、前半の戦い方を見て、チームの流れを変えられてないなと、かなり重くのしかかるものを感じながらの観戦でした。

ただ、唯一少しだけ流れが変わったのかなと思わせたのが、Rグラッサ選手のファールが取り消された部分ですね。
もしPKで点を取られていたら、前半で勝負が決まっていた可能性が高いかなと。

後半開始から上原選手を交代させる決断が、これまでの采配と違っていたなと思います。
クルークス選手の加入で2列目の選手が増えたことにより松本選手をボランチ起用できたのは大きいですね。
藤原選手と鹿沼選手がいなくなった中で、ボランチの交代がむずかしくなっていたので、松本選手と平川選手もですかね、ボランチとして起用できるようになったことで戦術の幅が広がりますし、今日のようにビルドアップで上手くいかない時に交代で流れを変えられるようになりました。

また、2列目も90分相手の脅威になり続けられますし、ジャメ・ペイショット・りょう・山田選手と攻撃的なオプションも増えました。

次節は松原選手も戻ってくるので、守備面と攻撃のバランスはさらに良くなるかなと思います。

ただ、残留に向けてチームとして戦う姿勢を見せられたのかと問われると、やや疑問に残る内容だったかなと。
1対1で負けすぎていたことと、攻守の切り替えの部分がまだまだ遅すぎるなと。
この2点で負けていると、試合の展開が自分たちで難しくしてしまいます。

90分通して戦う姿勢はやはり球際で負けない、攻守の切り替えを相手よりも早くする。
この2点は必須ですし、ジュビロ磐田の課題ではないかと。

それでも、首の皮一枚繋がったといいますか、前半0−2から追いついたことで勢いに乗れますし、着実にチーム力は上がっている印象です。
そして、渡邊りょう選手がファーストタッチで大仕事をやってのけてくれたので、ジュビロの救世主になってくれる匂いがプンプンします。

あのタイミングであの縦パスは痺れました。

次回は鹿島戦です。
強敵相手に、ペイショット選手とジャメ選手の2人が出場停止となってしまいました。ペイショット選手とジャメ選手が出場停止なのは痛すぎますが、渡邊りょう選手が頭角を現す予感しかしていません。

ジャメ選手の2得点が見れて、新戦力も見られて、古川選手の活躍も見られた試合なのに、スッキリかモヤモヤでは、ややモヤモヤした試合だったなと。

今日で、降格圏は脱出できませんでしたが、まだまだ先は長いですし、横内監督は着実に一歩一歩進んでいく方なので、サポーターも焦れずにデンと構えて見守っていきたいなと。

新戦力によってセンターラインを変えられるようになったので、また最適解を探す旅がしばらく続くのかなと。

今のジュビロ磐田は前半戦でいうと、川崎戦の前に戻ったようなイメージです。
もう一度フライハイできる可能性は十分にありますし、流れに乗れれば9月である程度余裕を持って試合をみられるようになれる可能性もあります。

今回の試合は、可能性と課題の両方をはっきりと見られた試合だったかなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます それだけでとても嬉しいです ただ読んでくれただけで イヤ本当に読んでくれただけで十分です 本当に嘘じゃないよ