ただ、素直になりたいだけなのに
今日たまたまXの広告で「君に届け」の番外編?「運命の人」
という漫画を見つけ、結局内容に惹かれて、そのままコミックを読んでしまった。
読んでしまった、と表現してしまうのは、私の中のモヤモヤしたものが形になって溢れてしまったから。こんなに泣いたのは久しぶりかもしれない。
このお話は「君に届け」という漫画でヒーロー役の男の子をずっと好きだった(けどフラれた)女の子が主人公。
とここまで書いて何を言いたいのか、うまく言葉にならない。
でも、今少なからずことばになりそうなことをことばにしてみる。
爽子ちゃんになりたかった
たぶん「君に届け」を読んでいたときからずっと思ってた。
一方、今回の「運命の人」の主人公「梅(くるみ)」は相当に不器用さん。
「会いたい」を「会いたい」と言えなくて
こわいときに「こわい」と言えない
むしろ「こなくていいから」とか「大丈夫」とか強がってしまう。
そうしてるうちに防御された塔が出来上がっていく。
高くそびえた塔はなかなかみんな登ってこれなくて、
でもだからそこ登ってきてくれた人には、ぶつかってきてくれた人には
心の扉を開いてしまう。
だけど、心の扉を開いてしまうと、傷ついたときに立ち直れないかもしれない
だから「わたしなんかがやさしい人に好かれるわけない」
そうやって無意識に壁をつくってる
なんかこの主人公の気持ちを代弁してるのか、自分の気持ちを語ってるのかよくわからないけど、そんな、そんな気がした。
(自分でも自分のめんどくささに辟易するときがある苦笑)
わたしは当時「君に届け」が好きでよく読んでいた。
爽子ちゃんが大好きだったけど、同時にとても羨ましかった。
あの素直さと純粋さが。なんでも真っ直ぐ捉えるあの瞳が。
今のわたしは少し変わったが、ひと昔前のわたしはたぶん「人」をどこか穿ってみてた気がする。
「ひとってこわい」
「わたしなんて好かれるわけない(だから好かれるために良い子ちゃんでいないと)」
そして、人の悪意ばかりを探していたような気がする。
そして見つけては「ああ、やっぱりね」って(無意識)。
「ひとはこわいものである」という前提がどこかにあって、そこから人間関係を築いてくのはほんとうにしんどかった。
周りの人たちの素直さ、純粋さがキラキラして見えた。
そんなことをこの主人公(梅)をみて思い出した。
たぶん、私たち、
ただ、素直になればよかったんだね。素直になってよかったんだね。
最後、この主人公(梅)がハッピーエンドになってくれて本当に嬉しかった。
素直になる
これってはじめからできている人から見たら、そんなの当たり前じゃんって思うかもしれないけど、素直に生きてこなかった人にとってはなかなか難しい。
心に素直になるんじゃなくて、頭に素直になってしまうから。
「こうしといた方がいいから」とか「こうしたら〜が避けられるかな」とか損得ばかりで考えてしまう。
そしてそんな自分にまた嫌気がさす。ああ、どうして純粋に考えられないんだろうって。
(でも今はそんな自分も人間だからありだよなーと思う)
そしてこれの困ったところは、なにより、損得で考えたことはたいてい後々予後が悪いのだ笑。
表面上の自分にはよくても、そして周りからは良く見えていたとしても、
心の中の自分が我慢していたり、無理していたりして結局うまくいかなくなる(不思議笑)
そしてようやくこの頑固のわたしでも悟っていく。
ああ、やっぱり素直が一番だって。(心にね!)
今はその練習中なのかもしれない。
ハンマーソングと痛みの塔
この漫画を読んでいるとき、なぜか頭に浮かんできたこの曲。
素直になれず、どんどん塔が高くなっていく
果たして一番上にいる人はどうなってしまうのか
BUMP OF CHICKENの歌でとっても大好きな曲です。
よかったら一度聴いてみてください。
本日もお読みいただきありがとうございました!
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