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何故日本に帰国しなかったのか

自分の周りの移民、特にワーホリの人たちが「帰国」という選択肢を多く選ぶ中、わたし自身も沢山悩みました。ある種の大衆心理だったと思います。多くの人がカナダを去る選択肢を取っていて、自分がステイすることが最善の選択なのか、自信がありませんでした。

今でも、まだ何が正解なのかは分かりません( ・᷄ὢ・᷅ )

ただ、残ると決めたのには、「残っても良い」と思える理由があることには間違いないので、それを今日、誰かの役に立てば良いなと思って記事にしています。

①仕事があった

多くの人が職を失い、不安を抱える中、幸運なことにわたしは仕事を持っていました。そしてコロナ中でも営業する見込みがありました。(実際、今は営業再開しているので働きに出ています◎)
もともとは、「カナダで突然クビにされた話」をよくSNSで見かけたため、保身の為に突然クビにされても良いように最初から2つの仕事で働いていました。(本音を言えば念のため3つ以上したかった、、、)
そしてこれは偶然なのですが、レストランとグロサリーストア(食料品や日用品を扱うお店)で働いていたことが功を奏したのです。レストランは案の定3月半ばでクローズしてしまい、今もなお営業していません。ですが、一時的にクローズしたグロサリーの方は、今は営業再開して、時短営業中。

そして、このクライシスに乗じて時給アップをボスに頼んだら、時給を$2.5アップしてくれたのです。週5日、1日7時間、それで時給を上げてくれるなら総収入は悪くはない( ・ᴗ・̥̥̥ )

②給付金の対象になった

今はお仕事を再開してしまったため、対象外ですが、カナダ政府が発表した給付金の対象に入ることができたため、2つの職場がクローズしたままだとしても、収入の見込みがありました。(1ヶ月毎に$2000、4ヶ月間)もしも期間が終わってしまい、無収入になるのなら、その時にまた身の振り方を決めれば良いと思いました。
生きていくのにお金って大事なポイント、、笑
ワーホリや留学で来たばかりの人は、この給付金の申請条件を満たしていない&職場がクローズまたは仕事を見つけていなかった、、ということで無収入になってしまい、帰ることを決めた人が多い印象です。

③海外保険がコロナに対応してくれる

アメリカで問題になっている、高額な検査費用、治療費。海外保険に入っている人たちの中では、その治療費が自分の保険のカバー上限を越してしまうという記事を目にしました。わたしの彼がいうには、一定の、「安さ」を売りにしていた保険会社は、「コロナは対象外」だと公言しているものもあるんだとか。(日本の会社でそれは見つけられなかったけど、、、)
今は良くても、患者数が多くなってきたら、保険会社が規約を変えることも有り得ると彼が言うので、すぐに自分の保険会社に確認しました。わたしは治療費等に上限がないプランを選んでいたので、きちんと負担してもらえるとのことでした。(わたしの保険は、東京海上日動です!)
こういう不測の事態があるからこそ、保険内容って本当に大事だったんだなあ〜と、今更ながら痛感してます。Unlimitedにしてて良かったと心から思う、、、限度があるプランに加入してたら、コロナの今、カナダに滞在し続けるのはリスクが高すぎると感じます。

保険会社が治療費等負担できないようだったら、わたしは、すぐに日本に帰国するしか選択肢は無かったです。

④彼と住んでいた

これいちばん大きいかも。
"Stay home."って言われてずっと家にいることで、気が滅入ってしまう人が沢山いるようでした。孤独感ってやつ。幸運なことに彼が一緒に住んでくれていたので、一緒に料理したりあつ森したり、毎日話し相手がいるのもあって、「独り」感を感じませんでした。もしも前に住んでた家に未だに住んでいたら、迷わず帰国してたな〜と思ってます。
せっかくのワーホリ期間に、この街を存分に楽しめないのは残念だけど(そして多くの人がそれを理由にワーホリを断念しているのもわかっている、、)今、彼と過ごせる時間も貴重だなと思って残留を選びました。

そして彼とのコミュニケーションは英語じゃないといけないし、彼の方が(英語圏に住んでいる期間長いので)英語が堪能なのもあって、英語を使い続けられたことも大きかったと思います。英語を使いに、カナダに来たから、ちゃんとその目的は果たせていました!

⑤助けてくれる現地の知り合いが多くいた

わたしは語学学校に行かなかったため、あまり友達は多くありません!笑
ただ、その代わり、こっちにいる知り合いの9割は永住権を持っている or PRを持っている人たちです。ワーホリや留学で来ている知り合いがほとんどいません。自分で言ってて悲しい、、、笑
だからこそ、カナダ政府の政策に関しても、わたしに関係することはみんなが助けてくれました。カナディアンの友人たちは、給付金がわたしに該当するか連絡くれるし(以前は飛行機のキャンセルを手伝ってくれようとした)、わたしの彼は申請する時に英語で困っていたら言葉を簡単なものに言い換えてくれたし、そうやって助けてくれる人達が周りにいたのが大きい!
そして彼らはワーホリではないので、「バンクーバーにいるのが当たり前」だから、「帰国しなきゃ〜」となっている世の中の雰囲気に、気持ちが傾かなかったのかな、と今では思っています(´-`).。oO(もしも周りがそういう雰囲気だったら、わたしも不安になって帰国決めてたと思う

結論

というわけで、わたしにはステイしている理由と安心材料がいくつかあります。ラッキーだったと思っています。

バンクーバーのダウンタウンの雰囲気自体は、お店も閉まり、人が少なく、閑散としていることもあって、以前より悪くなったように感じます。ホームレスや駅の改札でコインをせびる人も以前より圧倒的に増えました。
夜1人で出歩くのは危険だと、今は感じます。

残っているからこそデメリットもあるので、上記の理由のひとつでも欠けていたら、今頃わたしは日本にいたんだろうなと思っています。

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