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“書く力”を育てるためにできる、あるひとつのこと

言葉あつめ

とつぜんですが。
語学学習をしていると、日々、多くの“例文”に触れる必要があります。使われている構文を理解し、いつしかそれを自由に使いこなし、表現の幅を広げるためです。

例えば、私はいま中国語を学習していますが、こんな例文があります。

■息子は昨日友人とけんかをし、顔がはれ上がっています。
■誰も私と王さんの間をさくことはできない。

今日、見た例文には

■選手は口汚くののしり、審判に退場させられました。

なんてのがありましたねー。
これは受け身の構文を学ぶための例文ですが…まぁなかなかに、ハードボイルドな参考書なこと。

そしてその“例文”の中に、「え、ちょちょ、神様、私のこと見てました?」と思わず言いたくなるような、その時の自分にぐさぐさと刺さる、そういうフレーズを見ることもあります。

自分の心が反応するもの。それは必ずしもキチンとした文章になっていない場合もあります。単語だけ、とか誰かのつぶやき、など。広告に載ってるキャッチコピーとか。

そういう言葉をぜひ、集めてみていただけたら、と思います。今日はそんなお話です。

書いて深めるの第一歩

好きな言葉、心が動いた言葉をひとつ、ふたつと集めてみる。それが、
私流「書いて深める」の一歩。

そうして、もしも時間があればどうしてその言葉にひかれたのか、見つめてみるとなお良いです。


出会った言葉をヒントに
自分の気持ちを手繰り寄せる


そんなイメージです。

さてここで紹介。
■ながた的、最近、響いた言葉たち■
順不同で、バラバラとまいります。

***

給永遠比拿愉快。
(与えることは、受け取ること以上に心楽しいものだよ)
…とある参考書の一説より

有難いことは仰ぐものをもつことである。
…日本のフレーベル:倉橋惣三氏のことば

終わったことは、もういいの。
…長女(8)w

※中国語はPCのフォントの関係で
一部日本の漢字を使ってます。

***

見つけた場所も、本だったり、ラジオだったり、我が娘だったり(笑)
さまざまですが、選んだ言葉を見ていると、私という人間が

「こういう価値観を大切にしてる」
「今、弱ってるな」
「うん、こういうワードは昔から好きやな」

と分析できたりします。たらたらと書きましたが、

お気に入りの言葉帳
私の好きな言葉辞書

そういうものを、作ってみること、おすすめです。決して大げさでなくていい。子どもと一緒に遊びながら、でもいいですねぇ。

オリジナルの言葉帳を眺めると自分という人間の輪郭が少しはっきりする気がしますし集めた言葉たちは知らずしらず、自分の語彙になってゆきます。

日ごろから言葉や文字に敏感になっているといざ自分が何かを表現するときの大いなる助けにもなりえます。

そして。
自分にとっての素敵な言葉を多く持っているということと人生の豊かさは
きっと比例する。


幸せな気持ちになることはもちろん、がつんと気づきを与えてくれたり
時に癒してくれる。

そういう言葉にこれからも触れたい。そしてもし、かなうことなら、自分の発した言葉がほかの誰かの人生をほんの少しでも彩るものであればと思います。

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