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3.タングブロック奏法・パッカー(ド)奏法

今回のテーマはマウスピースのくわえ方です。

マウスピース

赤い線で囲った部分がマウスピースです。

タングブロック奏法

「あ」と声を出すくらいの口の開きで深めにくわえると、個人差はあるでしょうが穴3つくらい射程に入ります。たとえば5~7番穴が口の中にある状態で息を吐けば「ドミソ」の和音になります(学校で先生のオルガンに合わせて「気をつけ」→「礼」→「戻れ」をやった世代は、「気をつけ」「戻れ」のときと同じ音です)。

そこから、開いている口の左側3分の2を舌で塞ぎます。先ほどの例でいうと、5・6番穴を塞ぐわけですが、このとき舌はマウスピースにつくかつかないかくらいです。しっかり塞ぐことができると、一番右の音だけが鳴ることになります。

このように口を大きめに開き、余分に開いている部分を舌でブロックしながら演奏するのがタングブロック奏法です。重音奏法をつかいやすい、ピッチ(音程)が安定しやすい、唾液が出やすい、といった特徴があります。

パッカー(ド)奏法

「う」と声をだすくらいの口の開きでタコ(海洋生物の)のイメージで尖らせてくわえます。気をつけていただきたいのは、尖らせた口の先の方をマウスピースにつけるのではなく、口を閉じているときは前歯に触れているあたりをマウスピースにつけるということです。

奏法がシンプルでわかりやすい、ピッチを下げやすい(ベンド奏法をしやすい)、狙うポジションにあたりやすい、といった特徴があります。

どちらを選択するか

それぞれの特徴をふまえ、どちらが自分により合っているか、という視点で選択すればよいと思います。レッスンを受ける場合は、どちらを指導しているのかを先生にあらかじめ確認されるとよいかもしれません。

両方の修得を目指す場合でも、まずはどちらかの奏法がある程度かたまってから、もう一方にチャレンジするのがいいと思います。

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