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コンサルが最近読んだもの・観たもの6

こんにちは。
外資コンサルタントのあるぱかです。
ここでは、自分に刺さったinputを備忘代わりに書きなぐっています。
趣味嗜好が似ていると感じた方はぜひオススメの記事や本、
podcastなどなど、なんでもご紹介ください。
それでは今週の読んだ・観たです。


読んだ/読んでいる(記事)

みんな大好き10X矢本さんのsmarby時代を振り返ったブログ。
そんな新しい記事ではないんだけど、TLで見かけて再読。
コンサルしかやったことないから、スタートアップってこういう感じなんだ~って感想しかないんだけど、単純にカッコイイ。

自分の考えた施策が数字にはねる。(良くも悪くも…)
パートナーに裏切られたと思われたくなくて自社商品買いしちゃう
仕事で生まれた「棘」は同じ釜の飯を食らってほぐす

当事者のその時の苦しみみたいなものはこのブログを読んだだけではわからないのだけど、素直に面白そうだなと思った。
できることならこういうことをやってみたい。できるようになりたい。
文章が素敵なので未読の方は是非。


新しい環境でバリューがでない時、まずどうするか。の記事。一番良かったのは「アウトプットベースで関係構築する」のここ

自分のアウトプットに対してフィードバックがもらえたときに、その情報自体が非常に価値があるというのは疑いがないのですが、実はそれ以上に価値が高いのは「その人がフィードバックをくれたという事実」です。る

雑魚メンタルこと私はとかく、刺さらんかったなとか刺さったなとか、何を言われたかで自分のアクションの評価をしがちだけど、全く何もわからん新天地に放り込まれたときは、フィードバックもらえたことがめちゃくちゃ成果。だって

-その人のリアクションからその人の興味・知識が把握できる
-手動かせるやつだなって認知される
-次から話しかけやすくなる

みたいないいことが既に起きている。そう考えておくとアウトプットの基準も自分の中でダダ下がりするし、精神衛生的に非常に良い。
最近、新天地に飛び込む機会も増える一方で、気負ってガードも上がり気味だけど、初心を忘れずビビることなくノーガードで突っ込んでいきたい。


読んだ/読んでいる(本)

説明不要。みんな大好き3月のライオン最新刊。出た瞬間アマゾンのベストセラー1位をかっさらってたww 羽海野先生はやっぱすごい。
以下ゴリゴリにネタバレしてしまうので、ご注意ください。
できれば16巻読んで頂いた後に読んでいただけると嬉しいです。

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作中ではもう年末で、零とひなたの距離も心なしか15巻より縮まっていて、読んでるだけでくぅ~~~ってなってしまう。高架下のお散歩デートのところとか読んでて胸が破裂しちゃう。
個人的わかりみMAXポイントは零とひなたが二人の時間をどう作っていくか一緒に考えていくところ。零が将棋の時間を十分に取れていないことを心配するひなた。もうこの時点で君どんだけいい女なんですか??って感じ。「逃げないから一緒に考えようね」っていうひなたの言葉は零が背負わされてたものを溶かす一方で、零には一緒に歩んでいく大切な大切な人が残ったんだな…

零にも生きていく理由とか、「ここ」にいなきゃいけない理由ができたんだなとか感じると、自分の居場所を作るために人生賭けた嘘をついた零を知ってる我々としては泣いちゃうんよ…
誰かが言っていた、生きる理由のない人間は誰かの生きる理由になることでしか、生きる理由を見出すことはできないって言葉を思い出す。

茫然とただ闇にぶつかり続ける僕に君が「逃げない」と言う。「一緒に考えよう」と言う。かわりばんこにはげまし合いながら歩いて行こうと言う。
どこへでも行ける切符は「どこかへ行ってしまいたかった僕」を道連れに消え、この手には一緒にどこまでも歩いて行ける少し冷たい君の手が残った

零~~~~~~良かったね~~~~~~
3月のライオンは言葉が磨きに磨かれていて、随所に挟まるポエムが苦にならない。というか大好き。声に出して読みたくなる。

というほっこりエピソードだけで終わらないのが、16巻のすごいところで、後半は獅子王戦決勝トーナメントのお話。
島田研究会メンツで師匠島田八段のへの挑戦権を争う形に、零とぶつかることになった二階堂は零の差し手から彼の心境の変化に気づく。
幼少期から持病で苦しんできた二階堂は同世代に零がいることで苦労を乗り越えてきた。天涯孤独の身になっても自暴自棄になる自由もなく、粛々と将棋に取り組む零が二階堂を奮い立たせていた。

運命は公平ではない。その不公平に対する収められぬ怒りをありえぬほどのエネルギーに変え、「このルートで正解だった」という物語に書き換える。それしか人間にできる反撃の手は無い。
腕さえ上がらぬベッドの上で、このクソみたいな設定全て「ただの伏線」として回収してやるとあえいだ。

だから、二階堂は大切な人ができて満たされた零を不安に思う。苦しさを燃料に燃やす巨大エンジンは満たされた瞬間に動くのやめてしまうのではないか。
翻って自分。神様が現れて「病を取り除いてやろう」と言われたらどうするか。

取る取る「完治取ります」!!
「病の苦しみをバネに…」って治るならいらんわそんなバネ!!
バネなきゃ勝てんならそれまでの才能って事ですわ!!
バネなんぞ無くともありとあらゆる方法を探し、全力&別ルートでのし上がってみせますわ!! オレの執念なめんな!!

いーや…かっこよすぎん?
二階堂がすごくかっこいいのは、コンプレックスやハンデをバネに頑張ってきた自覚がありながらそんなものいらないと言い切れること。そんなものなくても、全力&別ルートで登り詰める自分を確信していること。
だから、零が勝負の世界から降りたのではなく、別ルートで登り始めたんだなって気づくとこも良さ10,000%
カッコ悪いことに、私は「コンプレックスなんていらない」だなんて言えないんだよな… 自分が打ち込んでいること以外に幸せを見出してしまうと、本当にいいんだっけってうろたえる。なんなら幸せを遠ざける。自分と同じ世界観で頑張ってた人が別ルートで歩いているのを見ると、結局、突き詰めて頑張るの自分だけかーとかイタいナルシズムに浸っちゃう。
かっこいいよ2KD先輩…持つべきはこのメンタリティ

ちなみに可愛すぎな一押しはモモが考えた新しい和菓子「リスのくりまんじゅう」


聞いた/聞いている

後輩に勧められて聞き始めたpodcast。株式会社COTEN代表の深井さんと物理学者で楽天執行役員ていうピカピカな経歴の北側さんの対談会。
北川さんが「わかる」を3レイヤーで認識してるのが面白い。

数学的な「わかる」は分類できていること
物理的な「わかる」は予測できること
工学的な「わかる」は再現できること

ビジネスで言うと、事業を伸ばすキードライバーが何か特定できているの数学的な「わかる」。特定の環境変化が起きたとき、事業にどのような影響が出るか、どのように変わるか予測できているのが物理的な「わかる」。最後に事業を実行できるのが工学的な「わかる」

全然異分野過ぎると、楽しめないけど、このpodcastは多くの社会人がもっているであろうビジネスの文脈も乗せて話してくれるのでありがたし。


三月のライオンで語りすぎたな…
今回はこんな感じで。


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