おはようさんです
夏至を過ぎて日の出が遅くなったね
これから夏なのに季節はいつもすこし気が早い

今日もがんばろうなんて言わないよ
起きたあなたはえらい
動けたあなたはえらい
息しているあなたは素晴らしい
どうでもいい、ただの記憶になる日がきっとくるからね

自由律短歌

冬のはなし。

ーーー

子供へ湯たんぽつくる

ああ母は生きてゐる

我の中に確かに

ーー

帰京した子供。湯たんぽに湯を注ぎながら気付いた、亡母と同じ事をしている私。

自由律短歌

露(つゆ)むつと

満月は埋もれるも

届ける熱は確かに夏の来る

ーー
むっとした空気の夜。
満月は雲に隠れ、見えないが
満月が熱を放っているかのようだ。

自由律短歌

つぼみ向く

北を

知るは木蓮と

幾度聞けど

また聞きたし

もくれんのつぼみは北を指すんだよと
毎年毎年、母は言ってた。