マガジンのカバー画像

介護と看取りと

23
母が膵臓癌と分かったとき、その後の片付けにまつわるできごとなどの…日記の清書です。
運営しているクリエイター

2024年2月の記事一覧

出産後の記憶、ときどき爆発

三人産んで一人前、早く子を産めってよく母親に言われて育った
今で言う呪いだ
結婚してからはその呪いが大いに発動した

生きている子供は一人しか産めなかったし
三途の川を渡りながら産まれたのは低出生体重の男児

即座に次は女の子ね!女の子の方がかわいいから!
お姉ちゃんちの子は親が二人とも色白だから白くて可愛いね!
真っ黒ね!あっちの家に憎らしい程そっくり!
と笑顔で畳み掛けられた傷が時々破裂する。

もっとみる
夫の言葉

夫の言葉

今日夫に言われて嬉しかった言葉

あなたを必要とする人はいるよ
いるって言ったじゃん
必ずいるよ
あなたでなきゃできない事は沢山あるよ
あなたはできる人

「私、ニーズあるのかな?仕事できるかな?」

ニーズって(笑)
弱った人にあなたは必要なんだよ
あなたは今まで散々病気したから
他人の辛さが分かるんだ
俺は病気知らずだから
余命わずかな人への声かけはどうしたらいいか分からない
言ったら傷つけて

もっとみる
ご祈祷

ご祈祷

子供のころから打ち続けられてきた
くさびのようなもの
心に刺して 大人は言ってしまって自分の気を晴らしてめでたしめでたしの受け皿にされていた

言ってはいけないこと
言うに憚られること
だからこそ言ってしまいたいこと
心のうちにしまっておけず重荷になること
大人たちは子供の私を勝手に受け皿やら井戸に仕立て
しまっておけないことを私に投げつけてきた

どうしろというの

どうにもしようがない

聞く

もっとみる