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【Vol.15】へバーテン結節の鍼灸治療

こんにちは。とある鍼灸師です。

この記事では、西洋医学や東洋医学の理論で症状について考えていき、その症状についてどのように鍼灸治療をしていくかを書いていきます。

みなさまのカラダの状態を把握するための参考にしてください。


今回は、私が治療している患者様の症状の中にあったのでお話していきます。

1.ヘバーデン結節とは

ヘバーデン結節は、手の指の変形性関節症のことをいいます。


変形性関節症とは、カラダにある骨と骨をつなぐ関節が、年齢が重なるにつれて変化していき、関節をつくっている周辺の膜や軟骨、腱(けん)や靭帯(じんたい)などが擦れたりすることで分厚くなって関節自体の形を変えてしまう病気です。
年齢とともにどんどん進行していきます。

原因が明らかでないものは、中年以降に年齢を重ねていくとともに、関節の使い過ぎで変形性関節症になります。
また、何かしらの病気から変形性関節症になる場合もあります。

へバーテン結節は、指の第一関節の変形性関節症です。
指の第二関節にできる変形性関節症をブシャール結節といいます。

40歳以上の女性に多い病気です。

性別の差は、男性:女性=1:10程度となります。

へバーテン結節のほうがありふれていて、ブシャール結節はへバーテン結節のある20%に合併すると言われています。


2.へバーテン結節の原因

原因は不明です。

手をよく使う人には、なりやすい傾向があります。

また、遺伝性の証明はされていませんが、母親や祖母がへバーテン結節の場合、体質が似ていることがあります。


3.へバーテン結節の症状

両手の人差し指~小指の第一関節の痛み、こわばり感がでます。
また、第一関節が赤くはれたり、曲がったり、熱っぽくなったりもします。
親指にもでることがあります。

関節の隙間が狭くなったり、骨のとげができるため、関節は、節くれ立ってきます。

痛みやこわばりがでるため、手を強く握ることが難しくなります。


4.へバーテン結節の治療

へバーテン結節は、関節の病気のため病院に通う場合は、整形外科になります。

整形外科では、

・痛みのある所を安静
・痛みを止める薬やシップを処方

がおこなわれることが多いと思います。

注射を打つこともあると思いますが、指先の注射は痛いです。

5.へバーテン結節の鍼灸治療

鍼灸治療は、いろいろな治療法がありますが、痛いところに直接的に刺すやり方は、整形外科での注射と同様で、痛みを伴うことが多いので、わたしは全くやりません。

痛みのある場所に直接の場合は、お灸をメインで使います。

また、わたしの治療方法は、東洋医学の考え方で、主にツボの効果を利用して関節に効かせるようにやります。

東洋医学で関節の病気や症状は西洋医学とは意味合いが変わってきます。

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