治療を受けた次の日動けないほど体が痛くなった経験がある方はいますでしょうか? いわゆる揉み返しってやつですね。あれほんと辛いですよね。(経験済) それでも先生によっては「好転反応だから体にとって必要な刺激ですよ。」 と患者さんに伝えてしまうケースもチラホラ。 ではなぜ僕ら鍼灸師は揉み返しと好転反応をゴチャ混ぜにしてしまうのでしょうか? そこを解明できる内容となっております。 揉み返しってなんだろう。結論、「適刺激でない刺激が加わり続けたことによる組織の挫滅」 ・
今回は鍼灸の刺激を感知するセンサーは何があるのかを知ることができる記事になっています。 これを知ることによって鍼とお灸を同時に組み合わせるメリットがわかります。 鍼灸刺激がおきた! で、そのあとは?鍼刺激が体内に加わると、ヒトの体のセンサーの役割を担う感覚受容器が感知します。 まずは触覚や圧覚、温度覚などを受け取るピエゾチャネルと呼ばれる圧力センサーが感知します。 その後特に鍼灸治療ではたらくとされている侵害受容器の一種であるポリモーダル受容器が発火します。 お
体性自律神経反射とは侵害刺激が加わった際、侵害受容器が発火をし脊髄を通過したあと脳幹に伝わる反射のことです。 別名上脊髄反射と呼ばれています。 以前のnoteで脊髄反射についてお話しましたが、 延髄より上が体性自律神経反射でそれより下は脊髄反射が担っていると覚えましょう。 体性自律神経反射の特徴は 心臓交感神経抑制 迷走神経促進 が誘発されます。 心臓交感神経が抑制されれば副交感神経が優位になるため末梢血管の拡張が起こり副交感神経優位になります。 交感神経が
脊髄反射とは侵害刺激が入った際、侵害受容器が発火をし脊髄後根に当たると逆行性に刺激が伝わり血管拡張作用のある物質を放出する反射のことです。 って軸索反射の機序を知っている方からすると何が違うのと突っこまれそうなので補足をすると、 軸索反射よりも血液の増加は遅い 血液が増加している割合が長く、エリアが広い ことが考えられます。 治療効果が即時的に変化が出るのと、時間が立ってから変化が出るのも頷けます。(まだまだ他の要素も含まれているので別noteで解説していきます。)
軸索反射とは侵害刺激が入ると体の侵害受容器が反応して血管を拡張させる物質を放出する反射のことです。 侵害刺激を受け取るのが侵害受容器であるポリモーダル受容器で、受け取った刺激の通り道となるところが軸索です。(侵害受容器は皮膚、筋に存在)←ココ重要 求心性に刺激が起こり脊髄→上位中枢に刺激が入りますが、軸索に刺激が入った時点で軸索から分岐した枝が逆行性に侵害受容器へ戻ります。 その際、血管拡張作用のある カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP) サブスタンスP 血