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軸索反射ってなんだっけ?

軸索反射とは

侵害刺激が入ると体の侵害受容器が反応して血管を拡張させる物質を放出する反射のことです。

侵害刺激を受け取るのが侵害受容器であるポリモーダル受容器で、受け取った刺激の通り道となるところが軸索です。(侵害受容器は皮膚、筋に存在)←ココ重要

求心性に刺激が起こり脊髄→上位中枢に刺激が入りますが、軸索に刺激が入った時点で軸索から分岐した枝が逆行性に侵害受容器へ戻ります。

その際、血管拡張作用のある

  • カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)

  • サブスタンスP

  • 血管作動性腸管ペプチド(VIP)

などの神経ペプチドを放出します。

その結果

  • 皮膚血管拡張

  • 筋血管拡張

するワケです。

鍼打ったところの皮膚表面って赤くなりますよね?これがフレア現象です。

ここまで読んで気づいた方もいるかと思いますが、軸索反射の機序が理解できればお灸をすえたときやデコピンをして皮膚表面が赤くなるのはまさしく同じ現象が起こっています。

ただしアルコール綿化で皮膚を消毒した際赤くなる反応は別なので注意しましょう。

あれはアルコールを分解する際に代謝されるアセトアルデヒドによる皮膚血管拡張作用による赤みです。

(ちなみにアルコールによって皮膚が赤くなる人ならない人の違いは、アルデヒドデヒドロキナーゼと呼ばれる酵素のはたらきの強さとされています。)

まとめ

軸索反射はいわば脊髄や中枢を介さない反射様現象のことで、即時的で局所的に起こります。

脊髄反射や体制自律神経反射とごっちゃで考えないように注意しましょう。

それではっ。


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