映画『ミラクルシティコザ』をネタバレ無しで推す。

先日、『ミラクルシティコザ』を観てきました。

明日の全国公開に向けて、ネタバレ無しの感想を書きました。舞台となった沖縄市コザで育ち、今現在も住んでいる私が思うことを綴っています。

この文章を読んで、あなたが映画館へと足を運ぶきっかけになりますように。


12月1日。映画館で予告編とポスターを初めて見たあの日は「やめてくれ」と一人でぼやいてました。サイケデリックな色味で、ギターを弾いてる長髪の桐谷健太さん。
『ミラクルシティコザ』というタイトルに「いや、ミラクルでもなんでもないよこんな寂れた田舎。ふざけるのもいい加減にしてくれ……」と、ため息も漏れてました。

ですが、心が大きく動いたのは桐谷健太さんがホームページに寄せてた言葉でした。

「沖縄はたくさんの想いを抱いてる島です。僕には想像もつかないくらいたくさんの想いを」

映画『ミラクルシティコザ』公式ホームページより


この言葉を県外の人が言ったのは、私が映画館へと足を運ぼうと思った大きなキッカケでした。

この映画は米軍基地問題について触れていますが、基地問題は沖縄県民が100人いたら100通りの考え方があって、おんなじ人なんていない。そう言っても過言じゃないぐらい複雑なものだと、私は思ってます。
だけど、ほとんどのメディアは基地問題をそうは伝えない。切り取った沖縄だけを伝えて、誤解が生じていく。

故に、この言葉を内地(県外)の人が言っているのは、すごく大きかった。


この予告編を見ただけでは、正直、全く意味がわからなかったです。だけど、気になってしまう、引き寄せられるものが私にはありました。

『ミラクルシティコザ』は、全てがすごくロックです。かっこいい部分から、笑いのテイストまで。本当にロック。めちゃめちゃ熱がある。
故に、粗削りな感じなので、1度見ただけではもしかすると、わからないかもしれません。

ただ、この映画は、ありのままの今のコザの街と、私が生まれる前の、50年前の輝いてたコザの街の両方を映し出していて、知らない人やこれからの世代に伝えていく作品であるのは、間違いないです。
映画だからこそできることを、ドカンとやってのけた感じです。

百聞は一見に如かず。あなたの目で、確かめてください。
沖縄のいろんな想いを。そして、滾るような、漲るような勢いのあるオキナワンロックを、感じてください。きっと、あなたの心にくるものあります。


(趣味は書くこと、聴くこと # 09)

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