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ハリマックスのシクロクロス日記

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エスキーナレーシング所属(というのか?) 関西シクロクロスを中心によたよたシクロクロスを楽しんでいる髭の日記
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#自転車

ホワイト・シクロクロス(或いは、まった来年!)/日吉

ホワイト・シクロクロス(或いは、まった来年!)/日吉

なんだか、ずるずるとアップしないままになっていた今季(結果的に)最終戦。今や、遠い昔。ようやく書きました。また来年、日記書ける日が来ることを願って。

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白銀に輝く会場を前に、前レースの結果をもとに立てた仮説と対策は、音もなく崩れ去った。

チームメイト・和尚の助けを借りて会場に着いた時はすでにレースまで1時間を切っていた。試走時間もとっくに終わっている。ゼッケンを受け取り、着替える。付近

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「背中から踏む気が全く感じられなかった」/関西シクロクロス 桂川

「背中から踏む気が全く感じられなかった」/関西シクロクロス 桂川

マックス、コーナーキレキレやったやん!

と、シゲヲ選手に言われてめちゃくちゃ嬉しかった。

のは、去年の10月の富田林のレースだった。

その時は結果はともかく、持っているものをキレイに出せた実感があった。コーナーも、遅いなりの踏みどころも。ここから上げていこう、と思い、その次の野辺山とマイアミくらいまではなんとかボチボチ小さい波に乗りながら進んでいた。順調かに見えた。

が、年明け以降、全然あ

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自転車か、ビールか、それが問題だ。/関西シクロクロス 堺

自転車か、ビールか、それが問題だ。/関西シクロクロス 堺

自転車よりビールの方が好きですよね?

と聞かれたのはレースの2日前の飲み会にて。

図星。と答えたものの、ホントのところこの問いはどちらかを選べるようなものではない。「仕事と私」と相似形。どちらも俺にとっては等しく大事なもので、自転車に乗るからビールは美味しく飲めるし、美味しくビールを飲むから楽しく走れるというものだ。表裏一体。一心同体。

ただ、残念ながら昨秋あたりから非常に美味しいビールに巡

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チャレンジの回転/野辺山 Gravel Challenge

チャレンジの回転/野辺山 Gravel Challenge

まだ暗い中、目が覚めた。ざああと雨の音が聞こえる。雨はいやだなあ。スタートまでに上がると良いけど、降ってたらやめようかなあ。アラーム時間にはまだ少しあったので、後ろ向きなことを考えながら掛け布団を目まで引き上げる。

会場は霧のような雨だった。レインウェアを着込んで受付に行く。昨晩は楽しい宴も翌日朝から走るからと言って中座して寝てたし。散々今日は走るって言ったし。後向きの気持ちをなんとか少し前向き

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祝祭の擦過傷/Rapha Super Cross 野辺山

祝祭の擦過傷/Rapha Super Cross 野辺山

野辺山は祝祭だ。観客からも選手からも、日常を超えた熱狂の湯気が上がっている。

熱くて過激な声援が飛んでくるし、目の色の変わった集団はガチャガチャに荒れる。

泥と事情で試走はスキップ、代わりにいつもよりアップに時間をかけて体を温めた。コールアップに行くとどこからともなくチームメイト和尚が来てくれている。阿吽のありがたさ。

ギリギリ3列目。2列目にハードテイルの神の姿が見え、後ろに並びたかったが

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限界の向こう側/東海シクロクロス WNP

限界の向こう側/東海シクロクロス WNP

ピカーン。

と、目の前に1本のラインが見えた。

一番外側、コーステープギリギリのところ。
スタート直後の長めの砂のカーブ。
先頭以外はみんな詰まって、降りて押したり夏のプールのようにごちゃごちゃしている横、乗っていく。

57人大量出走のほぼ最後尾スタートから、一気に20番手くらいまで上がった。

久しぶりに、スタート直後の人の海の中にラインが見えた。やっとこの感覚が戻ってきた。今季初戦、2列

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勇気100%/さぬきシクロクロス

勇気100%/さぬきシクロクロス

1枚ギアが重かった。スタート少し踏み遅れた。

あるいは、10秒前のコールがなく、30秒前が最後のアナウンスになったという新制度にまだ慣れていないのか。

少し踏み遅れたものの、位置はキープしたまま180度ターンして最初の舗装路の登りにかかる。腰を上げて踏んでいく。ここがゴールと思って踏んでいく。

勇気。

垂れるかもしれない。が、ここでなるべく前に位置を取っておかないと次の急登セクションで詰

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ただいま/阿波シクロクロス

ただいま/阿波シクロクロス

えーと。

1年ぶりのレースでした。

今シーズンここまでは、仕事やら家のことやらを優先してお休み。シーズンも終盤になってようやく開幕、というわけです。

久しぶりなので、わりと長めです。

ビヨーン。

と、笛だか電子音だかの合図が鳴った。正確な音の記憶は定かでないけど。

ぐっと右足を踏み込んで、それから左足を踏み込みながらクリートをねじ込む。パチリ。と音の出る感覚が来て一発で嵌ったことがわか

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「神さまの轍」を見て今どき(?)の青春について考える。

「神さまの轍」(作道雄監督)という映画を見た。

青春×京都×自転車というキャッチコピー。サブタイトルでついている英語は"checkpoint of the life"。

自転車映画といえばそうなんだけれど、あくまで中心にあるのは「青春」で、その青春物語に大きく関わるのが自転車、という映画だ。

以下は、イチ観客の勝手な感想であり解釈なので、ぜんぜん作者たちの意図とは違ってるかもしれない。でもま

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