《絵本レビュー》あめふりさんぽ
例年より少し早い梅雨入りみたいですねぇ〜お洗濯物がねぇ〜⤵︎
まぁ、そんな私も、小さい頃は雨好きでして。こんな大雨の中での思い出話がありましてね。
たしか小学1年だったと思います。近所の友達と一緒に、母の日のエプロンを買いに、傘さしてカッパきて長靴はいて行ったんです。(道中の強風でマジ何回か浮いた)
頑なに、母の日にプレゼントしたいがために強行したんですよね(笑)しかも、母にお金を理由も言わずしてもらい。(バレバレ)よく、許してくれたと思いますよ。
今でも母は思い出と共に、安価なエプロンを大事に保管してくれています。
さて今日は、そんな雨の日を思い出させてくれた絵本【 あめふりさんぽ 】のレビューをしたいと思います!パチパチパチ。
〔作〕えがしらみちこ
〔発行所〕講談社
〔初版〕2014年5月
《ストーリーについて》
雨さんが、とんとんとん、てよんでるよ。
小さな女の子はお気に入りの傘を持って、長靴はいてカッパきて散歩に出かけました。
かたつむり、紫陽花それからオタマジャクシと散歩の中での出逢いがたっくさん!
雨の日に散歩を全力で楽しむオノマトペいっぱいな物語です。
《10コの視点》
【キャラクター】
・主役の女の子
・かたつむり
・オタマジャクシ
・カエル
【舞台】
・雨の中(梅雨の時期)
【構成】
てるてる坊主を吊り下げている中、女の子は雨の降る窓の外を見ながら散歩に行こうと準備する
↓
かたつむりさんに傘をさし、折れている紫陽花を自分の履いている長靴に入れ、もう一方の長靴にオタマジャクシたちを入れて救出する
↓
雨がやまないので、紫陽花の下で皆んなで雨宿りしながらの大合唱
↓
雨上がりの虹がでる
【文】
子供が大好きなオノマトペがいっぱい。〝あめさんが とんとんとん てよんでるよ〟とか、なんて素敵な表現なんだろうと思う。雨がノックしているように私は受け取った。
女の子の目線での優しい世界が文体に表れている。
【絵】
水彩画の、ぷっくりとしたほっぺが可愛い女の子がたまらない。ツインテールも、この年頃が1番似合う♡
お気に入りの赤い傘も長靴も全部やさしさに使われている様子を描いた絵が何とも愛しい。
【イチオシ】
この女の子とにかく優しい。手放しに優しい。そこを見ていただきたい。きっと、心が洗われます(笑)
【ハッピーエンド】
雨上がりの虹がかかってハッピーエンド。
【表表紙・裏表紙】
お気に入りの雨の日の装いをした女の子が描かれている。内股が可愛い。
【見返し】
全面に雨が降っているイラスト。
【題字の文字】
それぞれの文字の色がグラデーションががった青色トーンの丸ゴシック体。
《読み聞かせをしてみて》
『あーー カッパきたいなぁ! わたしたちも カッパきてたよね?(7)』
『きてたけどさ もうきゅうくつだと おもうよ(9)』
『でもさ、登山用にかったやん?この前(母)』
色んな思い出が過ぎる中で、読み聞かせしました。
《おしまいの言葉》
唐突ですが今日は、長女(10)の誕生日なんです。2分の1成人式とも言うのでしょうか。いやぁ、大きくなりました。
彼女がまだ産まれて間もない頃、私もママ0歳の頃、こんな梅雨の真っ只中の時だったと思います。
雨の日は、散歩に行けないから車でドライブしていたんですが、ある日、雨の音ともに私の呼吸が苦しくなっていったんです。打ちつける雨の音やその一粒一粒が、ヤリの様に感じた事を今でも鮮明に覚えています。
良く泣く子で、わたしは運転しながら『うるさいっ!!!あーーーー!!!』と発狂してた事も少なくありません。息が苦しく喉詰まりもありながらも、精一杯育児に奮闘してたんだと思います。
それが、わたしと長女の色濃い雨の日の思い出です。そんな泣き虫な彼女ももう10歳になりました。
頼もしくなって、理屈もこねたり人の気持ちを考えられる優しい子に育ってます。あの時は、ママもごめんなんて言いません、精一杯のことだったんだよ。
時が流れて雨が降る中での今日、一緒にあなたの誕生日を祝える事を幸せに思います。
お誕生日おめでとう!
☆彡世界にただ1人の母コボシより
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