《絵本レビュー》おおきな木
こんばんわっ!
最近飼い始めた、ハムスター のアメちゃんが夜に元気すぎてビックリしてます。
学生の時は、滑車を回る音なんて気にならなかったのにぃ(笑)
さっ、今日はですね不朽の名作【大きな木】の絵本レビューをしたいと思います。
作者は、シェル・シルヴァスタインさんです。
ソングライター、漫画家、詩人としても活躍されているみたいです。
訳は、村上春樹さん。村上さんの前は、本田錦一郎さんが訳されてたみたいですね。
あすなろ書房での初版が2010年9月で、アメリカでは1964年に出版されています。
《ストーリーについて》
あるところに、1本の木がありました。
その木は、1人の少年のことが大好きで、少年もその木のことが大好きでした。
少年は、毎日木の下にやってきて、葉っぱで冠を作ったり、木登りしたり、ぶら下がってみたり、りんごを食べたりと木のことが大好きでした。
それから時間が流れて、少年は大きくなり、木に対する要求がどんどん難しくなってきます。
木は、一生懸命に応えるのですが....。
少年の成長と、無償の愛を与え続けた木の物語です。
《10コの好きなところ》
①木がはみ出して描かれているので、少年と木の大きさの対比がよく伝わる。
②木の葉や枝で、人間でいうところの両手を表現しているページが素敵。
③文にも、露骨に『木は少年が大好きでした』とか『少年は木が大好きでした』など、好きではなくて大好きという表現をしているところが良い。
④少年の成長によって、欲しいモノが変わっていく様子がリアルで良い。
⑤それに比べて、木は何も欲しがらず与え続けるという無償の愛もリアルで良い。
⑥木の話し口調が女性らしいので、母性なのかもしれないと考えさせてくれるところ。
⑦線画で色がついてないので、文字と馴染んでフラットな視点から読める。
⑧一つの幸せの形を時間と共に、淡々とした文で表現されているところ。
⑨この少年は、潜在的には気づいていて健在的には気づいていないのかもしれない。
⑩最後は、切り株に腰をおろしてハッピーエンド!
《読み聞かせをしてみて》
娘たち(4・7)は、意味はわかってなかったんですが、木のことが大好きになってましたね。
ちょうど、うちの近くの公園にも【やさしい木】と名付けているイチョウの木があるので(笑)
『あいにいきたーーーい』と言っておりました。
わたしは、読みながら単純に、自分もどこかにこういう優しい人に頼って甘えて、自分の欲を出している時もあるなって思いました。
読み聞かせた後、娘たちの純粋な気持ちと、わたしのゾクゾクする気持ちがまさにこの本の木と少年に当てはまるなぁと。
《おしまいの言葉》
無償の愛を与えたり与えられたりしている時って、どちらも気づかないのかもしれないなぁって思ったりしました。
そして無償の愛って、ダイスキという気持ちの他にないのかもしれません。
ダイスキが当たり前になって気付かない。
その一心で応えたいんですよね。
そういう風に考えたら、わたしを取り巻くすべての人に感謝の気持ちが生まれました。
時に当たり前な幸せに、気づかない時も多々ありますが、おごることなく生きなければですね。(笑)ガンバレ私。
絵本の中の少年を通して、自分自身がみえたこと感謝どすえ。
感謝を求めよ さらば与えられんっ!
☆彡
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