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いろんなものをメディア化すれば、ブランディングツールになる

村上紙器工業所の新コンテンツとして、はじまった「ブランディングって、こういうこと」シリーズ。
4回目は、「いろんなものがメディアになる」。

まだ、あまり知られていない新人歌手がいるとします。
そんなとき、プロモーションのために新曲キャンペーンで、スタッフと一緒にいろんな会場を回ります。よく見かけるのは、一緒のスタッフが同じ(色やロゴなどのデザイン)Tシャツやはっぴを着てイベントに参加しています。
あれがもし、全員が好きな服装だったどうでしょう。誰がスタッフかもわからないし、統一感もありません。皆んな同じものを着て活動しているから、「あっ、彼らはこの新曲キャンペーン関連の人たちなんだ。」と自然とわかるわけです。
その他にも、同じのぼりを持っていたり宣伝カーがあったりと、それらツールが統一されていることで、各々が新曲キャンペーンの接点(コンタクトポイント)になっています。

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これらがばらばらだったら意味がありませんが、統一されていると単なるTシャツやのぼりではなく、情報が乗ることで“メディア”になるのです。

会社や商品などは、じつはたくさんのコンタクトポイントがあります。
ホームページ、パンフレット、名刺、ノベルティ、そして商品のパッケージも。これらイメージが統一された“メディア”がたくさん増えることで、ブランドイメージが積み重なり、ブランディングは加速していきます。

詳しくは、「いろんなものがメディアになる」をご覧ください。

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<引 用>
なぜ、“メディア化”することが重要かというと、“メディア化”することで、それはブランディングツールになるからです。新曲キャンペーンのTシャツ、ノボリ、クルマを想起してください。ブランディングツールになることでブランドイメージの構築に寄与します。寄与するものが多くなるほど、ブランディングは加速されます。

このことが理解できれば、ブランディングツールとして活用できる“コンタクトポイント”があるのに、まだ未利用であることに気づくかもしれません。また、こんな“コンタクトポイント”をつくればもっと効果が出るなあと、アイデアも広がるはずです。新曲キャンペーンの例で言えば、もしもノベルティやネームカードも配布するなら、それらもブランディングツールとして取り込んでいけるはずです。さらに、もっと別の“コンタクトポイント”のアイデアがあるかもしれません。見逃していたら、もったいないですよね。統一された色やマークなどで“コンタクトポイント”をつないでいけば、効果は飛躍的に上がります。こういうふうにいろんな“コンタクトポイント”を連動させることは、“コンタクトポイントをリンクする”と言えるでしょう。そして、コンタクトポイントの有機的な組み合わせを計画することは、 “コンタクトポイントのデザインまたは設計”と呼ぶことができるでしょう。

公開日:2022年02月14日(月)
文:クリエイティブディレクター・コピーライター田中有史

出典:村上紙器工業所HP 「いろんなものがメディアになる

デザイン:アートディレクター

浪本浩一氏(株式会社ランデザイン)


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