時代を変えた乃木坂46の1曲
アイドル戦国時代。
そう言われて久しいと思うが、現在のところ日本アイドルシーンのトップを走るのは乃木坂46ではないだろうか。
メンバーが写真集を出せば大ヒット、CMやテレビ番組で毎日のように目にして、CDを出せばミリオンヒット───────
そんな乃木坂46が一番変えたもの。それは「売れるアイドル楽曲の方向性」だと思う。
乃木坂46のデビューは2011年。
潮目が変わったのは4thシングル「制服のマネキン」からだ。(2012年12月19日発売)
それまでの乃木坂46の楽曲は、ポップでカラフルな楽曲だった。
さらに、2012年当時に世間でヒットしていたのは、AKB48やももいろクローバーZが歌う「元気系の曲」。
乃木坂46も「制服のマネキン」があったからこそ、その系譜を引き継ぐ「命は美しい」やグループ初のミリオンセールスと2017年レコード大賞に輝いた「インフルエンサー」といった「カッコイイ系」の曲に繋がった。
さらには、格好良さやアーティスト性を全面に押し出した姉妹グループ欅坂46の誕生。
そして、多少毛色は違うが、BABYMETALやBiSHといったグループも「カッコイイ系」の楽曲を前面に出している。
4月22日にはグループの顔ともいえる生駒里奈の卒業コンサートを行い、物語でいえば新たなチャプターに入る乃木坂46。
最新シングル「ガラスを割れ!」はミリオンセールスを記録し、さらに勢いづく欅坂46。
イギリスでのスタジアムライヴやワールドツアーを成功させ、海外人気も高いBABYMETAL。
「楽器を持たないパンクバンド」として、アイドルシーンとバンドシーンに勝負を挑むBiSH。
「カッコイイ系」と一括りにしたが、それぞれグループの方向性や勝負を挑む場所は違う。
だからこそ、一人のリスナーとして「次はどんな」と今後の展開が楽しみなのである。
「制服のマネキン」はミリオンセールスではないが、アイドルシーンを変えた。
「時代を変えるのは、その後を変えたもの」といったところだろうか。
まとめ
・2012年以降「売れるアイドル楽曲の方向性」が「元気系の曲」から「カッコイイ系」に変わった。
・きっかけを作ったのは乃木坂46「制服のマネキン」。
・一口にアイドル「カッコイイ系」といっても方向性が違い、今後も楽しみ。
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