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一種的な医師

こんにちは、結木です。

前回に引き続き、おもしろ医師の話。
一種ってなんのこっちゃ?と思われた方もいらっしゃると思います。
これは、整体の野口晴哉先生が創始された、「生きている人間の感受性や判断基準・心や体の個性の研究である」体癖で語られている、体癖12種のうちのひとつ。
感受性や判断基準っていうのは、その人の行う思考や行動の芯(軸)のことで、「あの人は心に芯があって、ブレない人だなあー」という言葉の「芯」に近い印象。
それを強さと呼ぶ人も、弱さと呼ぶ人もいますね。
思い込み・ビリーフと言う人もいますね。
根っこという人もいます。
人がそれぞれ心に木を持っているとしたら、感受性や判断基準は、根と幹と思っていただけたらと。
私たちは、根と幹(感受性・判断基準)に支えられて、枝(経験・歴史)を張り、葉や花(行動・言葉)をつける。
他人に見えているのは、葉と花の部分。
他人と関わり、深く理解する間柄になったときにお互いちょっとだけ見えるような気がしてくるのが、いつもは生い茂る葉や、咲き誇る花の隙間から、風に吹かれてちらちらと見える枝。

同じ行動でも、その行動の裡にあるものは人それぞれ違います。
例えば、大切な人と喧嘩をした時。
「もうほっといてよ!」と相手が言ってそっぽを向いたとき・・・
・本当放っておいてほしい人
・本当は放っておいてほしくない人
・放っておいてと言いたいだけの人

例えば、何か物事を決めるとき
・世間的に正しいか間違っているかで決める人
・身近で信用している人の意見で決める人
・好きか嫌いかで決める人
・損か時かで決める人
・勝ち負けで決める人
・興味や敵か味方かで決める人

人の数だけ感受性に違いがあって、それぞれに正義があります。
人間関係において、その違いがうまく機能するときとそうでないとき、両方において異なる感受性がぶつかってみたり寄り添ってみたりするのです。

今日は体癖一種のお話を少し。

一種の特徴をものすごく簡単に特徴をお伝えすると・・・
・感受性の特徴・・・善悪・正しいか間違っているか・褒めたり貶したり
・体の特徴・・・首が太くて長い、体が細長い、背もたれにもたれない(背もたれの意味w
・行動の特徴・・・理屈っぽい、論理的、妄想癖、話が面白い(話題が豊富)、計画倒れしがち、情報収集がうまい
・心理的な特徴・・・考えるのが好き、話が長い、伝統・権威に弱い、暗示にかかりやすい、ルールにこだわる

なんというか、偉い雰囲気の先生、偉い雰囲気のお医者さんぽく見えて、正しさや年功序列、誇りと伝統が好きで、世間が基準なところが見え隠れ。割と暗示にかかりやすいというお茶目さ。話が面白くて、いろんなことを知っていて、惜しみなく披露してくれるが故に話が長いのはご愛嬌。割と型に嵌めたがる(体系化・記号化の権化)


そんな一種的な感受性を持つ、お医者さんに合った時の話。

大阪から引っ越してきてすぐの頃、引っ越しで今までのクライアントさんを全部大阪に置いてきた私は、また心療内科で働きつつ、個人で着付けフラワーレメディセッションをしようと思い、大都会の某心療内科に面接に行きました。
小論文と面接があったのですが、一種的院長は私の履歴書を見て、今までの経歴や大阪の院でやってきたことへの質問だったり、いっぺん通りの面接の最中から、とにかく話が長く、今それ関係ある?っていう話や、◯◯大学の教授がうんぬんかんぬん、なんたらかんたら・・・「心理カウンセリングっていうのはゴニョゴニョ・・・来談者中心療法についての君の小論文は普通はこんなこと書かないから、やっぱり三流大卒(所詮芸大ですまんねw)の君はうんたらかんたら・・・」
喋りながら手を頭の横でくるくる回しながら、顎が上に上がっていき、まるでこちらを見下しているようw
もうこの辺りから、この院に採用されることはないし、何かの間違いで採用されても、生理的に無理だと悟った私は、面接そっちのけで、一種的院長の研究に勤しむことに。
面白くなってまいりました。
そして得意げに「君が大阪の院でやってたことはダメだね全く意味がない、それはありえない。普通はこうあるべきだし、こうするのが当たり前だ。君はさぁ、ホンモノになろうとは思わなかったの?まあいいや、私からは以上。何か質問ある?(顎クイっ)」

「えーと、ホンモノってなんすか?」(文字のまんま)と、真っ直ぐに一種的院長に向かって言葉をぶん投げてしまいましたとさ。
やべ・・・やっちまった。

めでたしめでたし←そんなアホな…

当然採用されることはなく、後日いただいた「お祈りメール」の文面がめちゃくちゃ面白かったので載せておきます。

「当院のカウンセラー業務には向かないので、今回の就職は諦めてください」←秀逸!!ww

以上

ということもありつつ、今は別の院で働いています。
今度こそめでたしめでたし。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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