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同情するならリズム乗れ

橋の上で私は啼く
涙なんて出るもんか
強すぎる風に負けないように
ただしなやかなリズムを求めている
叶うなら君と手を取ってワルツを踊っていたいのだ
望まなくても廻る世界で私達だけの自転軸
愛も同情も言葉にすればドレスを穢すだけ
四足歩行の獣になろうよ

分からないことは分からないままだ
きっとこれからも
それでも音楽は響く。リズムが私を走らせる
共振する心臓が痛い。だからこそ私は生きている
いつの間にか私は知っている
君なんて初めからいないこと
みんな自分が大事だってこと
孤独で居られない心が一番孤独だってこと

足りない街灯、誰もいない時間、私の夜
小さな歩道橋で私は啼く
星の見えない街で私の生命だけが発光する
希望を乗せて私は廻る

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