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今、永遠の愛を誓いますか?ここで
求め続けることで生き長らえているくらいなら、満たされて死んでいきたいのです
満たす勇気も、求める希望も要らないと言われているような十字架の下で
今私はこの左の薬指を愛と呼ぶべきか、呪いと呼ぶべきかわからないまま
憂鬱に染まった白いベールさえあなたに脱がされて人生で最高の笑顔をしています

病めるときも、健やかなるときも
カーテンの少し開いた部屋で、あなたと二度寝をしていたかっただけ
それもきっと、私だけの白昼夢だったのでしょう
夢で傷つけた唇からはきれいな嘘が滴り落ちて
まるで花のように私達を祝福していますね

誓いのキスを
何も変わらない訳にはいかないのだと、教えてくれたのはすきま風の煩い窓でした
擦り切れた幸福の上で私は一体これから何度踊らなければならないのでしょうか
小指にきつく結んだ約束をあなたは愛おしそうに抱いて、今夜も眠りにつくのです
繋がれた私には夢のない眠りを羊の安寧と喜ぶことすら許されず
訪れた夜をかき分けて、またひっそりと猫を探しています


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