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いつか,思い出の中だけで生きてく僕は やけに鮮やかな粒になって ほんの二秒だけ,君と目を合…
通り雨の残した湿度が 泣き疲れた朝に似てて 誰にも言えない小さな夢を 唇にだけ灯した まだ…
高く飛ぶときめたから. 無酸素旅行は青の向こう いつの間にか蹴飛ばした昨日が 悲鳴をあげて…
今期一番の寒さです.の今期が占める間, 一息で飛び越えられずに凍ったままの言葉を抱えて ま…
街頭が静かになりすぎた時間 吐息だけが循環するのは 健康的とは言えない 涙を流すことだけ…
さあ鐘が鳴る。花が咲く。 君がために世界は今朝も生まれいづる。 街には聖歌が満ちる。 月…
伝えたい言葉もきっと全てじゃなくて いつか僕が灰になる時、煙になって 少しなら時を超えられるだろう 届くかもわからない手紙を書くように 確かに光る脳内の細い電流が なんにも形容されないままで ずっと産声をあげたままでいる 捧ぐものなんてなんにも残ってないな この世界では誰もが独り占めをしたがるから 捧ぐものなんてなんにも残ってないな いつか、誰か 見えない君の未来に嫉妬している僕がいるから 素直な自分と手を振り別れたのはいつだっただろうか やけに温
都合のよい入力と 適当な出力を設定し 量子計算の渦によって生成された ありきたりな欲情を イ…
いつも 期待は よこしま 広がる視野で 捉えた身体 ありえないifと 転がるfact 捨てられるほ…
大好きだなんて言わないで 多分本当だから言わないで 嘘だとしても言わないで 本当を嘘にさせ…
逃げるつもりはなかったんだ。 遠のく足は饒舌だ。 傷つかないための嘘と 傷つけるための本音…
多分怒られてしまうのでしょう 名前のない誰かに 足りないだとか苦しいだとか言えば ハッピー…
こんにちは かつてのぼく 靴紐が結べずに 泣いたぼく 夕やけが怖くて 泣いたぼく こんにちは …
裏切られたすぎた両手で捏ねた生地が 香ばしい匂いで絶望を教えてくれる よだれを垂らして待ちわびていた 地獄が甘いなんて知らなかったから 冷めた一口分のコーヒーが この人生のハイライトだとわかったのは 苦しみと虚しさの痛点が違うと気づいた 時計のない曇天の下 翼を伸ばした分だけ 高く飛べると思い上がる僕らなのに 必死に助走をしていて 死にかけのカエルみたい 手を入れればチリチリと焼けるほどの温度で 愛を信じていた 火傷だけがいつまでも残って 何か冷やすものを探しているうち