”恋愛”もただの選択肢の1つ。


※恋愛したくても恋人ができない人へという話ではないことをご了承ください。




「今まで好きな人ができたことはありません。」
そんなことを言うと、嘘だろうなって思う人は結構いる。

大人になってお付き合いしている人がいないと珍しがられたり、結婚を心配されたり。
あげくの果てには「そんなんで人生楽しめるの!?」なんて言う人もいる。




いやいやいや。
こっちからしたら、”なんで恋愛が人生の中心なんだ”って思うわけですよ。




私自身は、以前記事にもしましたが『アロマンティック寄りのデミロマンティック』という個性をもっています。

(セクシュアリティ診断anone,ではデミロマンティックとの診断結果でしたが、
一般的な好き=情熱的な恋、恋愛を求める、というイメージに対して
私の好きは平穏、心地よさを求める、といった感じで一般的な好きという感情ではないため、”アロマンティック寄り”という言葉を前に置いています。)




そんな私ですが、恋愛に対してはアロマンティックといった「分からない」だけではなく「したいと思わない・したくない」という心も以前は持ち合わせていました。
今日は、その3パターンの恋愛のできないについて話したいと思います。


①恋愛したいと思わない

恋愛しなくてもいい、そういう人は意外にも多いと思います。
友達と一緒にいるのが楽しい、仕事が充実している、と現状に満足しているからこそ、わざわざ”恋愛”を求めなくてもいいかなという感じです。

ただ、そういった充実感がない時に相手がいれば・・・と思うこともあるようです。


あとは他に熱中するものがある(特に2次元コンテンツ)人や、一人で過ごすのがラクなんて人も当てはまったりします。
こちらは一人でいても相手が欲しいってならない人も多いですね。
むしろ話ができる同志の方がほしい、みたいな(笑)


②恋愛ができない【トラウマ、過去の思い出】

過去の恋愛で嫌な思い出がある、そもそも異性が苦手・・・なんて人ですね。
(そもそも恋愛対象は必ずしも異性だけではないのですが、自分のセクシュアリティに対してなにも違和感を感じていない方は、とりあえず恋愛=異性となるのでそう書かせていただきました。)


私は過去の恋愛で「付き合っている人とは常に一緒にいるもの」「休みの日なら友達・趣味<恋人」というのを経験し、そんな恋愛ならできないなって思っていました。

なので別れたときは、次は自分の好きなことを全部押し殺してもいいと思えるくらい好きになった相手ができたら、そしてその人に振り向いてもらえればいいかなって考えていました。そもそもそんな感情などないのに。

正直、釣った魚にエサを与えないタイプの人もいますよね。
告白するまでは優しいのに、付き合い始めたら違う、みたいな。
だから恋は情熱的でも冷めた恋愛になってしまう人もいる。

だったら始まりはいまいちでも徐々に盛り上がっていく方が恋愛としては成功だと思いますよね。


冷めた恋愛を経験した人は、恋愛できなくなりますし、したくもなくなることでしょう。





③恋愛が分からない【アロマンティック、デミロマンティック】


こちらはセクシュアリティの話です。

アロマンティックは「他人に恋愛感情を抱かない」。

デミロマンティックは「他人に恋愛感情をほぼ抱かない、強い絆を感じた相手のみ恋愛感情を抱く」というセクシュアリティですが、
あくまで私のイメージですが範囲が広すぎるんですよね。

・恋愛したいけれど、中々好きな人ができない。
親しくなってその人が好きってことに気づいた。

・恋愛が分からない。自分だけのものにしたいとは思わない。
でもこの人はこれからもこんな良い関係でいたいな。



上の2つの状況は似てるようで異なります。
言葉に当てはめると、どちらもデミロマンティックになると思います。

親しくならないと感情が芽生えないという意味では同じですが、
恋愛したい人、恋愛が分からない人のどちらにも同じセクシュアリティが当てはまるのは不思議な感じがします。



後者のタイプのデミロマンティックはアロマンティックにも似ています。
恋愛感情が(ほぼ)ない、なんて言うと「冷たい人」「恋愛が分からないってのはおかしい」と思われがちですがそんなことは全くありません。

むしろ自分の物差しで意見を言う方がよっぽど冷たいしおかしいのです。

アロマンティックもデミロマンティックも愛情はあります。
大切な人・ものは大切にしようという感情もあります。

恋愛が分からなくても、世の中には幸せになれるものは沢山あります。


好みのタイプが人それぞれなように、セクシュアリティもみんなバラバラでもなにもおかしくはない。
むしろバラバラだからこそよりその人が魅力的になるのです。



最後に


「恋愛できない/しない」という言葉には、実はさまざまな意味が含まれています。

恋愛よりも今は大事なことがある
恋愛にはいい思い出はない
恋愛感情がほとんどない
他にも、いろんな形の恋愛ができない/しないがあるでしょう。


ただ、どれも共通しているのは「自分が一番自分のことを理解していること」
トラウマで恋愛を避けているのも、恋愛以外のものを選ぶのも、好きな人ができないことに違和感を感じないのも、自分がそう決めたならいいんです。

それは誰かが干渉するものではない。

だから「恋愛したほうが良いよ」みたいなのは要らないんですよ。
余計なお世話だー!!!ってね。

もし、「恋愛しないよ」という言葉に(恋愛しないのおかしいんじゃないの?)って思っている方がいましたら、それは自分の気持ちだけに留めておいてください。
そして同じ恋愛至上主義の方と盛り上がりましょう。






そんな恋愛に対して消極的な方々に対して一つだけ、

心が変わることはあります。
セクシュアリティが変わることだってあります。



あるとき急に恋愛しようという気持ちになるかもしれません。

ふと、この人のことを何がなんでも手に入れたいなんて思うことがあるかもしれません。



そういうときは、ちゃんと自分の心に従いましょう。
恋愛至上主義の人とも案外楽しく話せるかもしれません。


自分の気持ちがあやふやな人は他の人の気持ちなんて分かりっこない。
まずは自分の気持ちを大事にしていきましょう。






最後までお付き合いいただきありがとうございました。






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