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社会人3年目のあれこれ【74】【75】十日町の旅

74 雪の十日町

十日町で初雪が降ったというこの日。新潟の友人を訪ねて十日町を旅した。初めての上越新幹線からの秋の景色も美しく、赤城山は紅葉で山全体が赤く染まって見えたほどだった。新潟に入るころから天気は下り坂。ついに越後湯沢周辺は吹雪でスキー場は真っ白。田んぼも雪を被っていた。

長岡で友人と合流し、車で十日町に向かった。長岡は秋の景色といった感じだが、十日町に入るとやはり雪が残っていた。名物のへぎそばを食べ、アートフェスティバルの舞台である町の美術館やタレルの作品「光の館」などを巡った。信濃川や田んぼ、鳥海山など、土地の特性を生かした作品を通して十日町らしさを味わった。

夜は近くの温泉施設でのんびりと温泉に入る。露天風呂では雪見風呂を楽しみ、冷えた体を温めた。


光の館から望む鳥海山
開閉式の屋根を持つ光の館にて、開いた屋根から空を眺める
秋と冬が同居した美人林

75 星峠

翌朝、夜明け前に星峠に急ぐ。運が良ければ見られるという雲海が目当てだった。

道路が凍っていたため車でポイントまで行くことを諦め、夜明け前にもかかわらず、近くの民家に押しかけ駐車場を借りる交渉をした。快くOKをもらい、そこから歩いて雪の山道を上がる。

杉の木は雪を被っているし、道端の草は凍っていた。でもそのすぐ隣のモミジは綺麗に紅葉していて、地面を見ると真っ白な雪の上には美しく色づいた落ち葉が落ちていた。

ポイントに到着し、私たちはついに日の出と雲海を拝むことが出来た。眼下に広がる棚田の水は凍り、あぜの部分は雪の白さでより目立っていた。それでも、木々の紅葉は美しく、秋と冬のコントラストこそ、このタイミングでなければ出会えない景色だった。


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