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「魚を将来、食べられなくなるかも?」海のエコラベルを選びませんか?

私たちの食卓から魚がいなくなる!?なんて 耳を疑う言葉ですよね。
実は…近い将来に起こってもおかしくない現象だって知っていましたか?
現在、水産資源は世界的に減少の危機に瀕しているのが現状なんです。
今日はSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」について調べていきたいと思います!


海のエコラベルの存在を知っていますか?

下の画像、見たことがある方はいらっしゃいますか?

MSC認証

水産資源や環境に配慮した持続可能な漁業で獲られた水産物の証

MSC認証

私は数ヶ月前まで、このマークが存在することも、マークが付けられて販売されていることも知りませんでした。知るきっかけになったのは、ある水産加工工場のお仕事をさせていただいた際に工場の方に「知ってる?」と教えていただいたのがきっかけです。
このマークはMSC認証といい、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会という国際的な組織の厳格な規格に適合した漁業で獲られた持続可能な水産物にのみ認められる証のこと。通称「海のエコラベル」と呼ばれています。なんと23年前の2000年よりMSC「海のエコラベル」が表示された製品が誕生していました。
実はこのMSC認証、取得するための審査は非常に厳格!!
1.その水産資源の量がきちんと管理されていること
2.資源量が持続可能な状態にあること
3.その資源を獲る方法が海の生態系に配慮した方法であるということ
4.さらにこうしたルールを漁業者に守らせるための体制が整っていること
までもが求められるのです!!(ハードル高いっ)
これらの基準をクリアし、厳しい審査の上で晴れてMSC認証が与えられるのです。つまり…!!この海のエコラベルには重みがあり、私たちはこのラベルがついた商品を買い求めることで持続可能な漁業はますます活性化していくということ。消費者が水産物の未来のための役割が非常に大きいということが分かりました。

ASC認証

持続可能な養殖で生産された水産物に与えられる水産物の証

ASC認証

MSC認証の他にASC認証(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会という国際的な組織)という水産物を守る認証もあることが分かりました。
MSC認証は天然の水産物に対する認証で、ASC認証は養殖の水産物に対する認証です。

養殖水産業は、

  • 海洋環境の悪化

  • 餌となる天然魚の利用

  • 養殖魚の逃避による生態系の変化

など、海の環境に悪影響を及ぼすリスクがあると言われています。そこで、ASC認証をつけ、環境に大きな負担をかけず、地域社会にも配慮した養殖業を応援できる仕組みを作っています。

なぜ海のエコラベルが必要なの?

①魚の獲りすぎを防ぐため

国連食糧農業機関(FAO)によると、世界の漁業の34.2%が水準を超えて漁獲されています。つまり、私たちは魚を獲りすぎているということです。
魚の獲りすぎが大きな原因で、海の生き物の個体数が1970年から2012年にかけ49%減りました。このままでは、将来魚を獲ることができなくなり、かつ魚を食べることもできなくなるかもしれません。つまり、SDGsでも掲げているサスティナブル(持続可能)な世界ではなくなってしまうということです。

②海の環境を守るため

魚の獲りすぎによって、魚の種類や数が減ること以外に、ウミガメ、海鳥などの生物も影響を受けていて、生態系が壊れてしまうことが懸念されています。MSC認証では、水産資源と環境に配慮した、持続可能な漁業の普及に取り組んでいます。

例として、

  • 漁獲量や漁獲時期を定めること

  • 他の生物がかかりにくい道具を使うこと

などの取り組みが行われています。

私たちができるのは「選んで買うこと」

私たちは、MSC認証/ASC認証の商品を購入することでSDGsの目標達成に貢献することができることが分かりました。さらに海のエコラベル製品を購入する消費者が増えると、さらにMSC認証製品がお店に並ぶようになるはず。そして、過剰漁獲や違法漁業の減少にもつながるのです。
海のエコラベル認証の商品を購入することは、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」の達成につながります。
「海の豊かさを守ろう」ということは、過剰漁獲や違法漁業を含め海で起きている問題を解決し、海生物の命や漁業関係者の仕事の存続を守っていくための目標だと改めて分かりました。

みなさんもぜひ、日々の生活の中で海のエコラベルを見つけてみてくださいね。

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