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わたしの伊勢物語2020⑬

奈良の吉野のどこかのお寺で、青いお不動さんを見ることが出来る。そんな話を聞いたのは、もう何年も前のこと。そこでは、魔をはじく特別な鏡のお守りが頒布されている。そんな話を聞いたのはもっと最近のこと。

いつか見たい。行きたい。手に入れたい。という私のミーハーな欲望メラメラ

伊勢について調べているときに、ふと奈良が気になって何気なく調べたらそのお寺「金峯山寺」でのお不動さんのご開帳期間と私の旅の日程がかぶっているということに気づく。なんてことだ!行きたいよ!
と、思った瞬間に「伊勢市駅」から「吉野駅」までの経路を調べ出す。
橿原神宮前駅で乗り換えをしてそこから一時間。更にはロープウェイに乗らないといけないらしい。どんな山奥なんだ。滞在出来る時間を逆算する。新大阪からの新幹線は18時。最低でもその30分前には着いておきたい。
今度は「吉野駅」から「新大阪」で検索する。約二時間の移動。出来るならば14時の電車に乗って余裕を持ちたいところだけど最悪15時でもギリギリ間に合う。しかし、あれだ。きついだろうな。移動時間。体力が持つだろうか
新大阪からさらに熊本まで3時間乗車しておかないといけない。家に着くのは22時近くになるだろう。次の日はもちろん仕事。バタバタのスケジュールにするよりは伊勢を二日間で満喫した方がいいんじゃないかな。
確か今回の旅のテーマは「癒やし」のはず。

自分の身体に優しい日程をひとまず選ぶことにして、桜の季節が美しいという吉野には「春」行くことにしよう。そう決めていざ伊勢にやってきた。

外宮までの道を歩きながらたくさんのお土産屋さんを目にした。寄り道したい気持ちをぐっと我慢して神社を目指した。その日はたくさん廻らないといけなかったから「明日、くればいいや。帰りに寄ろう。昼ごはんもここで食べよう。」そんな気持ちだった。

そんな気持ちだった。

朝6時に起きてお風呂に入る。四回目のお風呂は、私の疲れを完全に取り除いた上にパワーを注入してくれた。また来よう。何度も呟いた。このお湯にまた浸かりたい。

それから二見興玉神社に向かう。今回は昨日気づいた龍宮社にまで足を伸ばす。昨日、一昨日とは比べものにならないほどに穏やかである。あの煽るような強風はどこへ行ったのか。お参りをして海の方を眺めるとハクセキレイが二羽楽しそうに遊んでいた。近づいていくと、すぐに逃げてしまったので一人でしばし波を見ていた。

おっといけない。朝ご飯の時間だ

今日も安定の美味しさ。「美味しかったけど、昨日は食べすぎました」「今日は少なめでいいですよ」と笑顔で何度もアピールし続けた結果、ご飯の量を手加減してもらえた。
また食べに来る。必ず。

塩羊羹を買いに行かないといけない。と出かけようとしていると駅まで車で送るので、その途中で寄りましょうと優しい言葉を頂く。ありがとうございます。笑顔で見送りしてくれたおばあちゃんありがとう。楽しい会話ありがとう。いつもお風呂の準備ありがとう。なんだかたくさんありがとう。また会う日までお元気で。

塩羊羹を無事購入し、そのおいしさを絶賛し、電話注文出来るかなんてアレコレを尋ね、また来ますと伝え別れる。いつかまたこのお店で食べたいな。塩羊羹と抹茶をお土産セットにして販売するといいですね。と伝え損ねた。また行く理由が出来た。

駅まで送ってくれた宿のご主人に深く深くお礼をして気持ちを切り替える

さて、行きますか。

行き先はもちろん「吉野」でしょ。

この旅で、初めて奈良と三重の位置関係を理解する。奈良の下の方と思ってたら、奈良の下は和歌山でその左側が三重で…

方向音痴は東西南北とかで方向を考えたりしない。いつだって、上下左右しかないのだ。だから間違えるのかもしれないけれど、それでなんとなく理解する。西とか東とか言われたら、バカボンの歌を歌わないといけない。

東の反対は西なのだ。西から登ったお日様は東に沈まない。そんな感じなのだ。それでいいのだ。

まあ、つまり私は奈良、和歌山、三重の三県がとても好きなのだ。ここをまとめて巡りたいのだ。

そんなチャンスが来ることを願うのだ。

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