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クソ巨大な亀に乗って(2023年1月26日の日記)

 一昨日の「1」「2」に引き続き「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」を見た。平成ガメラシリーズの完結編。今日の日記はその簡単な感想だけになる。(↓一昨日の日記)

 1と2だけを見ると、ガメラが人類の味方寄り過ぎで個人的にはあまり好きではない。2で飛行機を背に戦うシーンなんて、なぜそこまでして人を守るのか全然理解できず、レギオンもっと押せーと応援したくなる。スペースゴジラと戦うために鹿児島から福岡まで九州を歩いて縦断したゴジラ様を見習ってもっと派手に暴れてくれ!と言いたいところ。
 しかし、3はそれまでのガメラと違って、最初の登場シーンから渋谷のど真ん中でギャオスと戦い、賑わう夜の都市を思いっきり破壊する。ハチ公前に突然現れた怪獣達に混乱する人々を気に留める様子もなく、地に落としたギャオス向けて火球を放つ。最っ高。ここは何度観ても興奮する。特撮技術もCGも全てパワーアップしていて、ガメラの足元からの斜めの画角など鳥肌ものだ。
 そしてそこから描かれる、今までにないシリアスな人間ドラマ。ガメラを中心に人々の恐怖、憎しみ、祈り、憧れが交錯する。幼体のイリスとヒロインの奇妙な逢引はなんかめちゃくちゃエロい。なんやかんやで前2作での不満や疑念をまるごと解決し、新たな設定てんこ盛りで、舞台は京都へ。イリスとガメラの最終決戦にたどり着く頃にはどのキャラを応援していようとテンションマックス。京都は炎に飲まれ、燃える町の中戦う二匹の怪獣はあまりに神々しい。リアルすぎる京都駅のセットがぶっ壊され俺も大満足。クサいセリフも濃いキャラもやり過ぎなぐらいで逆に気持ちがいい。
 ここまで見るともうなぜガメラが戦うのか、なぜそこまでして一人の少女を助けるのかなんて野暮なことは思わない。1~3までで一つの作品としての完成度の高さに感動する。3作通して見てみてよりそれを感じた。
 超てんちゃんが好きなのも頷けるね。(見出し画像)


■今日聴いた音楽紹介
ドリキャスのゲーム、Jet Set Radioのサントラ

ガメラ3では桜井という男の部屋でドリームキャストが出てくる。
この部屋、よく見るとでっかい熱帯魚の水槽やモルフォ蝶の標本があってなかなか良い。


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