見出し画像

バッド・テイスト・バッド(2023年1月24日の日記)

■不定期企画!日常に潜むミステリー#1

   自慢することでもないが、俺は味覚には自信がある。母が料理をする時によく味見役として使われるのだが、そこで何が足りない?だとか、他にどんな一品が合う?だとか聞かれるので、舌が鍛えられたのだろう。

    今日もまた「白菜のゴマ和え」を小皿で味見し、例によって感想を求められる。うむ、ゴマ酢和えか。不味いなテイストバッド。しかしそんな文句だけではいけない、もっと建設的な感想にせねば。もう一口おかわりを貰って味を確認し、そしてこう言った。
「リンゴ酢を使ったのが失敗だったな、変に甘い。唐辛子とか加えたら良くなると思うよ」
 我ながらなかなか良い答えだ。本当にリンゴ酢を使っていたかどうかは知らないが、梨系の甘みがしたので、賭けだが「聞かずとも分かりますよ」という顔で話を進めた。当たっていれば俺の舌の信頼度は爆上がりと言う訳だ。そして、甘さを打ち消すのはズバリ唐辛子。白菜やりんごとも喧嘩しない。リンゴ酢の失敗を上手く利用しつつ完璧な味が完成するはずだ。

 しかし、それを聞いた母が浮かべた表情は尊敬ではなく、焦りと恐怖だった!せっかく作っていた料理は、すぐに全部捨てられてしまった!悲しい!いったい何故こんな悲劇が!?答えは日記の後で。


 変な企画をはじめてみたが、完全に最近ずっと漫画「それでも町は廻っている」(全16巻)を読み返しているからだ。俺は影響されやすい性格のようだ。なんでもかんでもミステリーに思えてくる。

 以前こんな日記を書いてしまったからか、タッツンこと辰野俊子さんを特別意識してしまう。前に読んだときは真田の恋心を応援してたはずが、今回はタッツン側を応援している。内容知らない人にはなんのこっちゃ分からないよな、これ。恋愛漫画じゃないよ、日常系。
 じっくりゆっくり読んでいるはずがもう次で最終巻。読み終わるのが嫌で余計にゆっくりになる。また1巻を読んでみたり、時系列を整理してみたり。一応最後まで読んだことあるんだけど。


 あとは「ガメラ」と「ガメラ2」を観て夜を明かした。「2」のガメラの敵である、マザーレギオンの造形は、全怪獣の中でも一二を争うレベルで好き。一番はゴジラのビオランテと迷う。二足歩行じゃないどっしりした怪獣が好みなんだろな。
 怪獣と言えば、以前同世代の女性から好意を寄せられた時、全然タイプじゃなかったので、おしゃれなカフェの中好きな怪獣の話でひたすらまくし立てたことがあった。悪趣味バッドテイストな人だと思われたのだろう。その日以降連絡は二度と来なかった。迎撃作戦成功だ。でもそこでもし食いついてきてくれたなら、少しは考えてたかもしれない。(なんかやなやつだな。)

 また「ガメラ3」見るつもりだから、まとめて色々感想書こうかな。 


■今日聞いた音楽紹介
ウルフルズ - そら
ガメラ2の主題歌。「ガメラの敵にはなりたくないよね・・・。」


こたえ:料理にリンゴ酢は使われていなかった。なんなら酢すら使っていなかった。実は白菜は古いもので、めちゃくちゃ腐っていた。

※俺は腐った白菜をおかわりまでして食べた味音痴。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?