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Blenderを使ったスタンドアロンアプリ

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Blender script:任意の場所のアドオンを動的に有効化する

Blender script:任意の場所のアドオンを動的に有効化する

Blenderによるアドオンの自動有効化Blenderのアドオンは一度設定で有効化しておけば、その後はアプリ起動時(以下A)に自動で有効化が行われます。これはBlenderをGUIなしのバックグランド起動した場合(以下B)でも同じです。しかしPIPでbpyモジュールを導入したPythonスクリプトによるBlender実行の場合(以下C)は一部のデフォルトアドオン以外は自動で有効化が行われません。そ

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TIPS:Blender動作環境を判断する

TIPS:Blender動作環境を判断する

ここ最近の自分は、Blenderをピュアpythonコードで実行するノウハウをためているわけですが、同時に通常のBlenderアプリ上やBlednerバックグラウンドモードでも動作するコードを書きたいと思う事があります。
という事で、処理分岐判断の方法を調べてみました。他投稿のおまけ情報にすると長い投稿になってしまうのでTIPSとして投稿します。

動作確認環境 Windows11・Blender

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Blenderを使ったPythonアプリを作る#2- 3Dモデルの自動最適化ツール

Blenderを使ったPythonアプリを作る#2- 3Dモデルの自動最適化ツール

はじめに前回の記事では360度自動レンダリングツールとして、bpyモジュール経由でBlenderの機能を利用したPython処理を書き、PyInstallerで単独アプリ化する利点と手順を簡単にまとめました。

今回はこの形式でアプリを作るきっかけになった実例として、スキャンモデルの自動最適化ツールについて紹介と解説をします。ツールのダウンロード先は記事の後半にあります。

自動最適化ツール3Dモ

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Blenderを使ったPythonアプリを作る#1- 360度自動レンダリング

Blenderを使ったPythonアプリを作る#1- 360度自動レンダリング

はじめに

あまり知られていませんが、Blenderは3DのDCCツールとしての配布だけでなく、Pythonのモジュールとしてpipでの配布もされています。このbpyモジュールとPyInstallerを用いて便利なスタンドアローンアプリを作る事が出来たので、手順や実例と考察を記事にしてみようと思います。

今回作成したサンプルツール自動360度レンダリングツール

3Dモデル(.glb)ファイルを

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