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ベートーヴェンを毎日聴く262(2020年9月18日)

『ベートーヴェン/「レオノーレ」第2幕の序奏 WoO2b』を聴いた。

この作品は昨日も書いた悲劇「タルペイア」の、第2幕の序奏として作曲されたと考えられていた。しかし、今ではベートーヴェンの作曲した歌劇「レオノーレ」第1版における、第2幕への序奏として作曲されたものと考えられている。

歌劇「レオノーレ」は、ベートーヴェンが唯一作り、今も残るオペラ「フィデリオ」の元の作品。初演が失敗に終わり、いろいろと内容が改訂されて「フィデリオ」になったといういきさつがある。

昔はなかなか演奏される機会も無かった「レオノーレ」も近年ではいろいろと研究も進み、演奏される機会も増えてきた。ベートーヴェンは実際にどう考えていたのか、「間違いなくこれだ」とは言いきれないことだとしても、「こうだったのでは」と思いながら試してみることは、今後さらに正解に近づくことに大きく寄与するだろう。

200年以上たった今でも、まだベートーヴェンの作品について新たな発見ができるのは興味深いことである。


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