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ベートーヴェンを毎日聴く192(2020年7月10日)
『ベートーヴェン/アリア「娘たちと仲良く WoO192』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く192
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) July 10, 2020
アリア「娘たちと仲良く」WoO 90。1790〜92年。
作曲者に、こんな面白い作品があったとは。シューベルトは題材とした、同じゲーテの劇に全て音楽をつけたようだが、作曲者はこの1曲のみ。全体を作曲していたらどんな作品になっただろうか?ハンプソンが上手い表現。 pic.twitter.com/TLRrQvnsu2
テンポが速くスタッカートが効いていて、何かワクワクするような曲。タイトルのとおり女性と仲良く楽しく過ごそう、という気分が現れている。ゲーテの劇「ヴィラ・ベラのクラウディーネ」の中で盗賊のボスによって歌われるのがこの曲。
女の子と仲良くなって、男どもはやっつけて、お金よりも信用を重視。
それが世を渡るための方法だ。
クリンクリン、クランクラン、ディクディック、ダックダック
という掛け声は、世をうまくヒョイヒョイと渡っていくような表現なのだろうか。
ゲーテに敬意を抱いていたベートーヴェンは、ゲーテのいくつかの作品に作曲し、そしてゲーテとも会うことになるのだが、まだこのころのベートーヴェンは、まさかゲーテと会うことになるとは考えていなかったであろう。
先の「キスの試練」WoO89とともに、ちょっとベートーヴェンらしからぬ、でもオーケストレーションがなかなか素晴らしいのはベートーヴェンらしい、楽しい作品である。
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