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ベートーヴェンを毎日聴く172(2020年6月20日)

『ベートーヴェン/ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲 WoO.63』を聴いた。

これはベートーヴェンにとって記念碑的な作品。それは、彼が作曲した作品としては、はじめて出版されたものだからだ。

つまり、ベートーヴェンが作った作品が、楽譜として印刷され、販売され、買った人が演奏することができるのである。

ベートーヴェンは、まだ11歳。生まれた街ボンでネーフェという先生のもとで勉強していた。

変奏曲はお題となるテーマ旋律を、作曲者のテクニックと発想で、如何に変化させていくか、というもの。

「今日のテーマはこれです!」と、与えられた食材を活かし、いろいろなアイデアで創る料理とでも言える。

ベートーヴェンは変奏曲が得意で、その生涯における主要作品においても変奏を取り入れている。

ところで、テーマとなったドレスラーは、エルンスト・クリストフ・ドレスラーというドイツの作曲家であり、歌手であり、音楽理論家の人物。残念ながら、あまり有名ではない。


Cetin Y.によるPixabayからの画像

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